言えない本心と聞きたい君の言葉【テニプリ】完結済み (ページ8)

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放課後のテニスコート。
桃城「A先輩の好きな人ねぇ…」
菊丸「んにゃ？桃城も気になってるの？」
テニス部も今日の放送には、驚いていた。
桃城「そりゃあ気になりますよ。あの放送中、うちのクラスめっちゃ静かでしたもん。」
不二「乾、Aはどんな様子だった？」
乾は、ノートから顔を上げた。
乾「彼は先生に呼び出されていた。午後の授業の後半、Aは教室に戻ってきた。まぁ正直言うと、Aはいつものままだったよ。緊張する様子も、慌てる様子もなく…普段のAだった。」
桃城「乾先輩は、A先輩と同じクラスなんですね。」
乾「あぁ、同じクラスだよ。で、俺は予想した。おそらくAの好きな人は…青春学園に今現在三年間在籍している生徒、または先生だと思う。」
菊丸「えええええ！？」
乾の予想に、皆が口を開けて驚いた。
不二「どうして、そういう結論になったんだい？」
不二は乾に質問した。
乾「Aの余裕の表情には、片思いに慣れた様子があった。おそらく、ずっとずっと隠しているんだろう。だから今回、こういう放送をしてもバレない自信があったんだと思う。」
桃城「なるほど…」
乾はぐるりと辺りを見回した。
乾「……皆だったら、誰だと思う？Aの好きな人…」
菊丸は手を挙げた。
菊丸「真面目で誠実…三年生もしくは先生なことは確定だから……大石とか？」
大石「おっ、俺！？タカさんとかどうかな？」
河村「どうかなぁ…僕じゃなくて、やっぱり…」
河村・乾・不二「「「手塚じゃないか？…おや。」」」
河村と乾と不二がハモった。
3人で目を合わせ、クスクスと笑いだす。