烏野陸上部 Fairy taleの貴公子【HQ】完結済み

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それからの田中は早かった。
月島と山口に頭を下げ、Aを紹介してほしいと頼んだ。
さすがの月島も、田中の真剣な顔に茶化す余裕もなく、紹介することを了承した。
教室に戻ると、月島・山口は早速行動を開始した。
朝練終了後、一時間目の準備をしているAに月島は声をかけた。
「珍しい相手に話しかけられたな…」と目をパチクリさせていたAに、田中を紹介する月島を見て、山口はにやにやしていた。
月島「…A、君に会いたがっている人がいて…男の先輩…」
A「僕に会いたがっている先輩??…何か恨みでも買ったのかな…」
月島「いや、ちょっと怖そうだけど…いい人だから…廊下来れる??」
A「うん、行く」
月島・山口・Aが廊下に出ると、田中が待っていた。
田中「よっ!!」
A「ん??…あっ!?ああああの時の!!」
Aは耳まで真っ赤にして、顔を隠した。
山口「…田中さん、一体何したんですか…」
田中「かわいいって言った!!」
月島「(さすが田中さん…)」
田中「俺、2年バレー部の田中龍之介!!A!!友達からよろしく!!」
田中から握手を促され、Aは思わず手を取った。
A「友達「から」??…よ、よろしくお願いします」

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