検索窓
今日:7 hit、昨日:11 hit、合計:33,497 hit

26 ページ26

保健室に先生はいなかった。
田中は、Aを椅子に座らせた。
自分も隣に座る。
田中「大丈夫か??なにか欲しいものあるか??」
A「いえ、大丈夫です…今更ですが、怖くなってきてしまって………っ…くっ…」
Aは安心したのか、涙を流し始めた。
田中「Aっ……」
A「すぐっ…すぐ治ります…から………すぐ泣き止みますから……」
Aは両手で目を隠した。
指の隙間から、涙がポタポタと流れ落ちていく。
A「怖かった……怖かったです……うっ…っ……」
Aはぎゅっと目を抑え、顔を上げない。
田中は椅子から立ち上がった。
田中はAの正面に立ち、ギュッとAを抱きしめた。
A「田中さん??」
田中「Aが安心するまで、ここにいる………何分だって、何時間だって、何日だって…ここにいる」
A「田中さんっ………田中…さん………」
保健室には、夕暮れ独特のオレンジの光がはいってくる。
田中が初めてAと出会った図書室のようだった。
だが、Aが泣いている理由はあのときとは違う。
図書室での純粋な涙ではない、恐怖を感じ怯えた涙は酷く悲しいものだった。

27→←25


ラッキーアイテム

海老の天ぷら

ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
46人がお気に入り
設定タグ:田中龍之介 , ハイキュー , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆきと - このあとの二人の日常をみたいです✨ (2022年4月10日 17時) (レス) id: fa3fd2ad4b (このIDを非表示/違反報告)
Yo - こんなにほのぼのというか幸せな感じの話(BL)は初めて読みました!とても面白かったです(*´-`)田中…良かったな( *´艸) (2019年3月17日 22時) (レス) id: c2ff46fc76 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年11月14日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。