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38枚目 ページ40

休みの日でも俺たちのやることは変わらない。
ゲームをテレビに繋げ、コントロールを用意する。

その間に昨日買ってきたカップ麺をきっくんとFBは食べている。

朝起きてすぐにカップ麺を食べるのはどうかと思ったが起きたのは朝じゃなくて昼。
昼飯として考えられるだろう。

それでも寝起きでカップ麺はきついだろうし食べたくはない。

「準備できたぞ」

音量を上げてスタート画面を映し出す。
時間はもう13時を過ぎていたがどうせ夜遅くまでやるのだろう。

長い戦いだな、と首をまわす。

「うっしゃ、一狩りやりますかー!」

「一回で成功しないけどな」

「誰かさんが死ぬからな」

がはははは、と笑うFB.
きっくんも笑っているが、笑い事ではない。

酷い時は、動画を2つに分けなければいけなくなるからだ。

「あれ………」

携帯画面がパッとついたので覗く。

Aえおさんの家に生物の教科書ない?

キョロキョロとあたりを見回してみる。

「どした?」

その行動に全員が動きを止めた。
事情を話すと全員で教科書探しが始まった。

「この部屋以外には入ってないよね?」

こういう時のためにも物を少なくしておけばよかった。
引っ越しの際に捨てたはずなのにまた増えている。

「あ、これじゃない?」

ソファの下のほうにある本。
その表紙には確かに生物と書かれている。

「懐かしいな〜!」

「今こんなに綺麗なの?」

パラパラと中身を見ている3人をほっておいて、スマホの電源をつける。

えおソファの下にあったよ

授業中だからか、既読はつかない。

俺も生物、と書かれた教科書を覗いてみる。
写真も綺麗になって、文も少し変わってるみたいだ。


「うわあ…俺これ嫌いだった」

「俺も!」

懐かしい、とじっくり見てみると時間は結構すぎていた。
ゲーム、と言うとみんな思い出したかのようにテレビの前に座った。

机の上に置かれた教科書がさびしそうに見えた。

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ナオ(プロフ) - 無音さん» 読んでいただきありがとうございました! (2016年3月24日 9時) (レス) id: 6fff7782ee (このIDを非表示/違反報告)
無音 - とてもいい小説だなと思いました。男主くんの親との関係、今後どのように書かれるのか楽しみです。25話の全自動罵倒生産機に思わず笑ってしまいました。えおえおとの仲はもちろん、メンバーとの仲が深まるといいです。更新頑張ってください。 (2016年3月24日 2時) (レス) id: 543116ff27 (このIDを非表示/違反報告)
ナオ(プロフ) - ぶどうジュースさん» ありがとうございます! (2016年3月20日 20時) (レス) id: 95d65e7a0a (このIDを非表示/違反報告)
ぶどうジュース(プロフ) - いつも更新楽しみにして読ませてもらってます!応援してます! (2016年3月20日 19時) (レス) id: 3bc612127a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年3月11日 7時

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