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31枚目 ページ33

Aくんは腹を満たすと死んだかのようにソファの上で眠った。

ベッドに移動させようと思ったがソファをがっちり掴んで離れない。

仕方なく毛布だけかけて眠らせておく。


「……若いなぁ」

「人の寝顔を見てそれかよFB」

「いや肌とか綺麗だしさぁ」

FBの言う通り、若さには誰にも敵わない。

Aくんの肌は俺たちとは違い綺麗だった。
別に俺たちが汚い、というわけではないが若さというやつだ。

潤いやハリが違う。

指でつつくと大福か、と言うように弾力。
ぷにぷに、と遊んでいると起きているかのように手を叩かれた。

「こいつ起きてんの?」

「いや…寝ながら叩けるやつなんだろ…」

「化け物かよ」

鬼のあろまが言うか。いや、般若だな。

「制服ここに掛けておこう」

ハンガーにかけた制服。
シャツはアイロンが面倒だったので俺が間違って買った小さいのをあげた。

「制服懐かしいなー」

「意外に便利だよね〜」

全てが懐かしく思えるみたいでAくんの鞄を見てはまた懐かしいな、なんて。

かれこれ13年ほど前のことだから当たり前だ。

俺たちが高校生やってるときにAくんは保育園。

そりゃ、若い。

「………しね」

「………寝言?」

「……寝言、じゃね?」

寝言とは思えない寝言がこれから連発し、その度に俺たちは笑うのだ。

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ナオ(プロフ) - 無音さん» 読んでいただきありがとうございました! (2016年3月24日 9時) (レス) id: 6fff7782ee (このIDを非表示/違反報告)
無音 - とてもいい小説だなと思いました。男主くんの親との関係、今後どのように書かれるのか楽しみです。25話の全自動罵倒生産機に思わず笑ってしまいました。えおえおとの仲はもちろん、メンバーとの仲が深まるといいです。更新頑張ってください。 (2016年3月24日 2時) (レス) id: 543116ff27 (このIDを非表示/違反報告)
ナオ(プロフ) - ぶどうジュースさん» ありがとうございます! (2016年3月20日 20時) (レス) id: 95d65e7a0a (このIDを非表示/違反報告)
ぶどうジュース(プロフ) - いつも更新楽しみにして読ませてもらってます!応援してます! (2016年3月20日 19時) (レス) id: 3bc612127a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年3月11日 7時

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