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24枚目 ページ26

あろまが来てから10分。
未だに喧嘩(?)は止まらず。

「なんで謝罪しなきゃいけねぇんだよ」

「餓鬼って言われたことが嫌だったからって言いましたけど、馬鹿ですか」

「事実言っただけだろ、お前は俺らから見れば糞餓鬼なんだよ」

「俺から見ればあんたらは糞ジジイですけど」

「だからなんだようぜえな」

「空気悪くしたのは貴方ですけどね」

「お前が来なきゃこうはならなかったろうが」

「えおさんが一人追加って言ったじゃないですか」

「だからって餓鬼だとは思わないだろ」

「だからってすぐに歳とるなんてできるわけないでしょう」

俺が悪い、と真ん中に入ればあろまからは退け、と言われるしAくんは邪魔と言う。
FBはもう無理というようにきっくんに任せ、きっくんも無理と言うように俺に任せてくる。

俺も無理なのわかるだろお前ら。

「もうお前帰れよ、いる意味ないだろ」

「もちろん帰りますけど貴方が謝罪するまでは動きません、貴方たちがさっさと歩けばどうですか」

「何でだよ、俺らこれから店決めるんだからここにいるわ」

「…うっぜぇ」

「テメェ今何つった?ああ?」

「うぜぇって言いました」

「俺だってうぜぇわ、糞餓鬼」


もう止まらないし、止められないし。
交番のお兄さんにでも助けを求めればいいのだろうか。

「とりあえず、店決まったし歩こうぜあろま!」

きっくんナイスだ!
店なんて決まってないが、あろまと彼を離すことが第一に優先することだろう。

「Aくん…」

「えおさん」

責められるかな、なんて思っていたら返ってきた言葉は思いがけないものだった。

「ありがとう」

「……え?」

「梅ジュースおいしかったし、カラオケも断れたし、暇つぶしできたし」

まるで先ほどの喧嘩がなかったかのように話していくAくん。
先ほどの口の悪さはなんだったのだろう。

「お礼言ってなかった、って」

「いや…そうじゃなくてさ」

「食事、楽しんでねー」

「ちょっ、Aくん!あろまがごめん!」

行ってしまう腕を無理やりつかんで引き止める。

シャツの上から掴んだが細い。
すぐに腕は振りほどかれてしまったが。

「えおさんが謝るのはおかしいでしょ」

「そうかもしれないけど」

「家に帰りたくなかったし、本当ありがとう。さっきのこと全然気にしてないから」

したっけね、なんて笑いながら行ってしまう彼に、不安を覚えた。

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ナオ(プロフ) - 無音さん» 読んでいただきありがとうございました! (2016年3月24日 9時) (レス) id: 6fff7782ee (このIDを非表示/違反報告)
無音 - とてもいい小説だなと思いました。男主くんの親との関係、今後どのように書かれるのか楽しみです。25話の全自動罵倒生産機に思わず笑ってしまいました。えおえおとの仲はもちろん、メンバーとの仲が深まるといいです。更新頑張ってください。 (2016年3月24日 2時) (レス) id: 543116ff27 (このIDを非表示/違反報告)
ナオ(プロフ) - ぶどうジュースさん» ありがとうございます! (2016年3月20日 20時) (レス) id: 95d65e7a0a (このIDを非表示/違反報告)
ぶどうジュース(プロフ) - いつも更新楽しみにして読ませてもらってます!応援してます! (2016年3月20日 19時) (レス) id: 3bc612127a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年3月11日 7時

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