20枚目 ページ22
「お邪魔します」
丁寧に靴を揃え、どこを見るでもなく俺の後へ着いてくるAくん。
Aくんは帰らなくてもいいが、俺はシャワーを浴びるという役目がある。
まだピョコピョコなる携帯の通知を切ってお茶を出す。
「冷蔵庫に梅の腐ったみたいなのあるけど飲めるから飲みたかったらどうぞ」
「腐ってるのに飲めんの？」
「いや、腐ってない熟してる」
「ほー、これ飲んだら」
「片方酒だから気をつけてね」
「了解」
適当にくつろいでもらっているうちにパパッとシャワーを浴びる。
10分程度で済むのはいい点。
逆に女性は何であんな長いわけ？
髪が長いだけであんなかかるのか？
謎だ。
「シャンプーきれたか？」
プッシュしてもスカ、という手ごたえに容器の中を見てみる。
多生残っているがきっと次回分はない。
あとで詰め替えておこう。
適当に髪の毛を洗って、後も適当に洗って、適当に拭いて。
すべて適当だな、俺。
持ってきた服を着て部屋に戻ると間違えなかったのか梅シロップの瓶が出ている。
「えおさん天才だね」
「え？」
「梅すっごいうまい」
「だべ」
思わず方言がでてしまった。
Aくんはぽかん、としてるが聞く気はないのかテレビの方にむいた。
何年も東京に住んでいるのに未だに抜けない。
「行くか」
「腹減ったな」
コップをしっかりと片付けてくれる間に戸締りの確認。
Aくんはストラップ一つもつけていない鞄を肩にかけ、革靴を履いて出て行った。
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ナオ(プロフ) - 無音さん» 読んでいただきありがとうございました！ (2016年3月24日 9時) (
レス) id: 6fff7782ee (このIDを非表示/違反報告)
無音 - とてもいい小説だなと思いました。男主くんの親との関係、今後どのように書かれるのか楽しみです。25話の全自動罵倒生産機に思わず笑ってしまいました。えおえおとの仲はもちろん、メンバーとの仲が深まるといいです。更新頑張ってください。 (2016年3月24日 2時) (レス) id: 543116ff27 (このIDを非表示/違反報告)
ナオ(プロフ) - ぶどうジュースさん» ありがとうございます！ (2016年3月20日 20時) (レス) id: 95d65e7a0a (このIDを非表示/違反報告)
ぶどうジュース(プロフ) - いつも更新楽しみにして読ませてもらってます！応援してます！ (2016年3月20日 19時) (レス) id: 3bc612127a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青 | 作成日時：2016年3月11日 7時
