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屈辱、というよりは申し訳ない。
高校生に10円を借りるなんて。
小学生でも持っていそうな金額だからなおさら恥ずかしい。
しかし、その10円で改札を出れた。
ゆっくりお礼をしたいところだが、時間が迫ってきている。
「あの…お礼はまた今度でいい…で、すか」
「あ、全然。お礼とかいいです」
「それじゃ俺の気がすまないのでせめて10円だけでも返させて」
少年は少し考えていたが俺が引く気はないと感じたのか折れた。
「連絡先、教えて…ください」
「これです、あと敬語…俺のほうが年下なんでいらないです」
「じゃあお言葉に甘えて」
どうやら少年はAくんというらしい。
アイコンはどこかから撮った夕日だろうか。
すごく綺麗に撮れている。
「時間取れたら連絡する」
「わかりました」
やはり高校生。あっさりと帰っていった。
だが俺も今はその方が助かる。
相手に引き止められるとついつい話してしまう。
いや、心の中では帰りたいと思っているのだが。
何はともあれ高校生に10円を借りるという30歳としては痛い出来事を体験。
おそらくもうないであろう。
時計を確認して腕をまくり駅をかけ走った。
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ナオ(プロフ) - 無音さん» 読んでいただきありがとうございました！ (2016年3月24日 9時) (
レス) id: 6fff7782ee (このIDを非表示/違反報告)
無音 - とてもいい小説だなと思いました。男主くんの親との関係、今後どのように書かれるのか楽しみです。25話の全自動罵倒生産機に思わず笑ってしまいました。えおえおとの仲はもちろん、メンバーとの仲が深まるといいです。更新頑張ってください。 (2016年3月24日 2時) (レス) id: 543116ff27 (このIDを非表示/違反報告)
ナオ(プロフ) - ぶどうジュースさん» ありがとうございます！ (2016年3月20日 20時) (レス) id: 95d65e7a0a (このIDを非表示/違反報告)
ぶどうジュース(プロフ) - いつも更新楽しみにして読ませてもらってます！応援してます！ (2016年3月20日 19時) (レス) id: 3bc612127a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青 | 作成日時：2016年3月11日 7時
