貴方 の 虜 . ( 橙 ) 3

エピ ソード 92 ページ21

たかひろ →





美味しそうに 口いっぱい
目の前にある食べ物を 頬張る彼女






西 「 ついてる 」

貴 「 へ、とっへ 」

西 「 ん 取れたよ」








詰め込みすぎて
うまく喋れてなくて



そんな姿さえ、、愛おしいと思う









貴 「 ねぇ、これ美味しい 」


あーん 、




って スプーンを差し出してくる
貴女は





間接キス


になんて、意識がなくて


多分 それを指摘すれば 拗ねるよな






なんて、想像








西 「 ん、んま 」

貴 「 んふふ、でしょ ！」

西 「 別に、あんたが作ったわけじゃ」



貴 「 いーのー 、」









見れなかった映画も

友達と行くから いい って

拗ねて怒って






結局、何やかんや大人ぶってた
だけなんだな とか思ったり 、？






. .






...




.









西 「 貴女ー 、」






ちょっとした喧嘩で


どこかへいなくなった 彼女








西 「 ったく、どこにいんだよ」






ショッピングモール という広すぎる範囲




愛の力があれば 見つけられる

なんて そんな子供のような考え、
俺はもっていない









何か、服に感触 があったかと思えば
拗ねてる 貴女がいて









貴 「 たかの、バカ 」


西 「 戻ってくんなら、いなくなんなよ」

貴 「 バカ、バカ アホアホアホ ！」



西 「 はいはい 、」







子供みたいな、彼女を

引き連れていこうとする







西 「 あれ、そんなリングつけてた？」

貴 「 これねー さっき買ったの」









彼女の右手の薬指には

銀色の リング







西 「 ひとつ言っていい 、？」


貴 「 なに ？」

西 「 俺も同じのつけてる 」

貴 「 嘘、！」


西 「 ほら、」









運命かもね 、



なんて笑い合う


そんな些細な出来事が

今は幸せだと 俺は思う

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