dating ページ16
作戦も成功し、任務は無事に終わった。
「宣言通りにやってきたってワケか。」
「割と簡単だった。」
本部への帰り道は中也と喋りながら帰っていた。
帰路の途中に昔居た貧民街が見えた。
路地から覗く貧しい景色。
その中に此方を見る黒い小さな影が見えた。
「A？どうかした？」
「…いや、別に。」
あの視線には見覚えがある。
あれは人を恨む目。
本部へ戻ると報告書をまとめる仕事が残っていた。
敵の殲滅の様子などを事細かく書かなくてはならない決まりだ。
小太りの男のことやどのように殺 したかをまとめた。
まとめ終わると俺は眠気に襲われた。
久しぶりに夢を見た気がする。
夢の中で俺はカオルに会った。
カオルは包帯を外した姿で俺と向き合っている。
「…久しぶりだな。そっちで元気してるか？俺はお前が居なくなってから変わった。お前の分まで生きてみようと思った。だから、俺のこと、忘れんな。」
カオルは何も言わずにただ笑っている。
あの日のように。
「んだよ…黙ってんじゃねぇよ…また、いつもみたいに明るく話せよ…。」
俺の願望も届かず、カオルは背を向けて歩きだす。
カオルを止めようと手を伸ばすも目の前に大きな溝がある。
まだこっちに来るなってか？
ふざけんな。
「ったく、本当に皮肉だよな。」
俺は自嘲気味に笑ってカオルの背中を見送った。
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きりん。(プロフ) - Ｒさん» 有難う御座います！！ (2017年6月11日 19時) (
レス) id: 4bb6f05387 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ - 今から読んでみます！ (2017年6月11日 13時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
yuma - きりん。さん» ええ、もちろん。 (2016年10月9日 22時) (レス) id: 24df768a59 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - yumaさん» 読んでくださり有難う御座います（＾言＾）病んでるの好きでしょう？wwwww (2016年10月9日 22時) (レス) id: 4bb6f05387 (このIDを非表示/違反報告)
yuma - いい感じに病んでますね(ﾟc_ (2016年10月9日 22時) (レス) id: 24df768a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん。 | 作成日時：2016年10月3日 0時
