絶対に好きになんかならない

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先生が結婚してると嘘をついてくれて助かってるのは私だ。



先生は自分がチヤホヤされるのをマシにしようとついた嘘だったけど、必然的にその嘘に守られているのは私自身だった。






教科委員を担っている私は職員室に足を運ぶことが多い。


昼休み、数学のノートを置きに行った時先生同士の会話が聞こえた。






｢小笠原先生〜いいですねえ〜！愛妻弁当ですか！｣

『いいでしょ〜！これがまた美味しいんですよ！』

｢おお惚気ってやつか〜？新婚はいいなあ〜！｣

『吉野先生はどうなんです？』

｢もう3年も経つと感動も薄れますわ！あひゃひゃひゃ！｣






何この恥ずかしい感じ！！！



なにが愛妻よ！！！私だっつーの！！！！




そんな会話にソワソワしてしまった私を見つけた先生は




『うん。今日も美味しい。』




って笑った。








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