検索窓
今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:57,488 hit

21 ページ21

.









「ただいま〜……」

『遅かったじゃん。』

「まだ9時、」

『もう9時。』






食い気味な先生はまるでうるさいお母さんだ。




「別にいいじゃん、平気だよ。」

『平気とかの問題じゃないんだよ、まだ高校生なんだししかも女性は……』

「あーもううるさいなあ!!!ほっといてよ!!!」






本当は怒りたくなんかなかったのに、もう喧嘩みたいなことはしたくなかったのに



なんでこんな日に限ってしつこく説教するの、、、、、





『お願いだから心配させないでよ………、俺から離れないでくれよ……』

「……先生?」






倒れるように私を抱きしめた先生。


先生の全体重が乗っかって、支えきれなくて崩れ落ちる。





子供みたいに笑う先生が、今は子供みたいにわんわん泣いてる。



お願い、離れないで、一人にしないで、って。






なんとなく分かった気がする。





きっと先生の奥さんは事故か事件に巻き込まれて亡くなったんだと。







「大丈夫。先生、ごめんなさい……もう遅くに帰ってきたりしないから。一人にしない。」






そう言うと腕の力が緩まって、視線がぶつかった。






吸い込まれそうな先生の瞳。





無意識の中で目を閉じて、


先生は私にキスをした。








.

22→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (73 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
360人がお気に入り
設定タグ:超特急 , カイ , 先生   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

杏子(プロフ) - 美由希さん» 美由希さんご指摘ありがとうございます。 (2017年3月2日 22時) (レス) id: 211a017d12 (このIDを非表示/違反報告)
美由希(プロフ) - これは実在するグループ名、または団体を使った二次創作です。オリジナルフラグをお外し下さい。運営に削除されています。 (2017年3月2日 7時) (レス) id: c582e4328f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:杏子 | 作成日時:2017年2月25日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。