絶対に好きになんかならない

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そうして先生との内緒の同居生活が始まった。





私の日課は朝早く起きて、朝ごはんとお弁当を2人分作ること。






『いつもコンビニ弁当だったから助かるよ〜。じゃあ先に行ってきます！遅刻すんなよ〜！』

｢大丈夫です。｣

『あ、ねぇ、ずっと思ってたけど家の中では敬語やめない？』





1週間がたった頃、突然出された提案。

ほぼ無意識だったけど、男の人と距離をとるには敬語が一番の解決策だったのに。






｢む、無理です。｣

『俺も無理。家なのになんか休まらない。』






ここは先生の家で、私は住まわせてもらってる身だということを危うく忘れそうだった。





｢………分かりました。｣

『じゃなくて？』

｢分かった、｣

『よくできました。行ってきま〜す！』





多分先生は私のことを小学生くらいの姪っ子くらいにしか見えてないんだろう。


頭を撫でて褒めればいいと思っている。





｢行ってらっしゃい。｣





バタンとしまったドアに呟けば、胸の奥が締め付けられた。




この感覚は初めてだ。









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