茨の狙撃手2【ゴールデンカムイ】 (ページ20)

今日:11 hit、昨日:13 hit、合計:20,740 hit

68話ページ20

❖

❖

❖

インカラマッとキロランケ、そのどちらかが殺された場合残った方を自動的に殺すという杉本の低めの脅しに全員がドン引きながらもあの話は1度幕を閉じた

アシㇼパ「やったぞ杉本!!コタンコロカムイが罠にかかってる!!」

杉本「それまたでけぇフクロウだな」

『こいつがめっちゃ美味いんだよ……特に心臓！』

屈斜路湖近くのコタンに滞在しながらAたちはフクロウ狩りをしていた
霧と相まって罠に気づかなかったのだろうバタバタとフクロウが罠にかかっている

それを杉本はゆっくりと持ち上げ足にかかった罠を解く

杉本「いててっ!!耳ちぎれる!!」

しかしフクロウも生き物である
防衛本能故か杉本の耳を齧り手が離れたのを確認すると急いで大空へと飛び立った

アシㇼパ「あｯ!!逃げられるぞｯ!!」

『ご、めwwツボったwwwww』

耳をかじられた時の杉本の顔が思いのほか強烈で思わずAは吹き出した
アシㇼパに急かされるように杉本はフクロウへと銃を向け発砲する

アシㇼパ「目には当てるな!!」

ﾀｰﾝｯと独特の音が湖畔に木霊すると飛んでたフクロウはゆっくりと落ちてきた
どうやら今回は当たったようだ

『あ、目を撃ち抜いてる……』

アシㇼパに目を撃ち抜いてはいけないと言われる言い伝えを聞き終え杉本は真っ青な顔をする

アシㇼパ「まぁ迷信だから気にするな

それにしてもよりによって目に当てるとはな…

うまいんだかヘタなんだか」

杉本「尾形にはナイショだよ？」

❖❖❖❖❖

フチの13番目の息子
「おいアシㇼパ!!このカムイ目を撃たれてるじゃないかｯ

知らねぇぞコレ!!」

アシㇼパ「あの男が撃っちゃった」

『ぶふぉっwwwwすぎ、もとwwﾋｨwww』

フチの13番目の息子に言われてアシㇼパは真っ先に杉本を指さした
それに尾形も猫のようにキュッとした目で彼を見やる
その視線に耐えられなくなったのか、アシㇼパに売り飛ばされたせいなのか杉本は暫く部屋の隅で小さくなって泣いていた