茨の狙撃手2【ゴールデンカムイ】 (ページ15)

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63話ページ15

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『ん～!!!いい天気!!運動したくなってきたな…

白石!ちょっと受けてよ！』

白石「俺を度々サンドバッグにしようとするの酷くない!?」

Aの放つ軽い拳を全力で避けながら白石は叫ぶ
いい動きすんじゃん…流石、脱糞王！
第7師団は強いからね、こんなもんでへばってられ…
と、顔面にバッタが着弾した

『うおおおぉあぉあああ!?!?バッタ!?バッタぁ!?!?』

尾形「まずいぞこれは…」

尾形の先を見やればそちらの空は真っ黒に染まっていた
いや、何で!?天気良かったじゃん!?雨降るの!?

杉本「わｯ…やだぁ～バッタきらーい!!」

白石「不死身のくせに」

白石の茶々も程々に彼らもそれに気がついた
いやいやいやいやいや、まってまって何あの数!?
空を覆い尽くすほどのバッタの群れがこちらに向かって進軍していた

杉本「『ぎぇええぇぇあああｯｯ!!!!!!』」

白石「いっぱい飛んでくるｯ!!気持ち悪い!!!」

尾形「これはいかん！あの番屋へ走れ!!!!!」

バッタの群れに襲われながら杉本一行は近くの番屋へと転がり込んだ
必死にバッタをはらい落とし囲炉裏に火をつける
火には流石に近寄ってこないだろう

この現象は飛蝗という
自然現象が条件で重なると虫たちが大発生するのだ
集団で飛び立ち仲間たちの屍を踏み越えて海をも渡ると言われている
さて、通り過ぎるまでどのくらいかかるだろうか

白石「谷垣が爺さんに貰ったラッコの肉…

独特な匂いがするな…ホントに食べられるものなの？ラッコって」

『ん…何か、ふわふわするかも////』

何でだ…見間違いか？
どう見てもみんなが色っぽく見えてしまう…
確か、昔ウイルク達がラッコの肉をとってきた時私にら食べさせてくれなかった
まさか、これ、ラッコのせい？

尾形「頭がクラクラする……」

白石「大丈夫か尾形ｯ」

谷垣「胸元を開けて楽にした方がいい」

白石「下も脱がせろ。いや…全部だｯ！全部脱がせろｯ!!」

頭を抑えて苦しそうな尾形をA以外の全員が介抱する
いや、なんで全部脱がせるんだ!?尾形も上目遣いやめ…!？
変な気分になっちゃうでしょ……////

『ｯ///////』

尾形と目が合い急に恥ずかしくなったAはぷいっと顔を逸らす
何だこれ…心臓が凄く早く脈打つ!!!!