茨の狙撃手2【ゴールデンカムイ】 (ページ13)

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61話＊ページ13

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キラウシ「酒飲んで仲直りしようぜシサムの旦那たち!!!」

コタンに戻ると酒と食事が用意されていた
どうやら疑ってしまったお詫びのようだ
…別に、アイヌ料理は嫌いじゃないし？ちょっとくらいね？

キラウシ「A～女なのにめちゃくちゃ強いなぁ!!!旦那とかいるのか？」

『旦那というか…そういう相手はいないかなぁ』

手元にあった飲み物を一気に飲み干す
っは～やっぱり美味しい！！

村長「キラウシとかどうだ？中々いい男だろ？」

『キラウシは私より弱いからもっと強くなってからだねぇ～///』

キラウシ「き～!!確かに投げ飛ばされたけどだなぁ！！」

背中をバンバンと叩き合いながら声がどんどん大きくなる
そこに杉本が割り込んだ
囲炉裏の中の薪がパキッと音を立てる

杉本「何々～恋バナ？Aさん経験とか豊富そう～♡」

『ﾋｯｸ…経験？当たり前でしょお///

私を誰だと思ってるのよ！小蝶辺Aよ!!//』

尾形「おい、Aその辺にしとけ…」

手元の器を尾形に半ば無理やり奪い取られムッとした表情を浮かべる
その行為に茶々を入れるように杉本が尾形を肘で突っついた

杉本「おい、尾形～嫉妬は見苦しいぞぉ！////」

尾形「うるせぇな、こいつは酔っぱらうとめんどくさ…」

『杉本ぉ～私が経験豊富そうって言ったよねぇ～？///』

尾形の話を遮るようにAが話をかぶせた
それにピクリと尾形の目元が痙攣する
夜もだいぶ深けコタンの子供たちは既に寝入っていた
アシㇼパは谷垣とキラウシたちと楽しそうに酒を交わし食事を楽しんでいる

杉本「えぇ～言ったけどぉ？もしかし…んんっ!?!?」

『んっ…////』

その行為に全員の時が止まった
アシㇼパは奥の方で小さく悲鳴をあげている

瞬きした瞬間だった…いつの間にかAさんの綺麗な顔が目の前に迫ってて唇が触れ合っていた

『っは…////どう？』

杉本「い、いや…あの、その、えっ///////」

いたずらっ子のように笑うAに杉本は驚きを隠せない…
急に色っぽく見える彼女に思考が追いつかないのだ
その隣でイラついている尾形を試すようにAは目を細めた
杉本から引き剥がすように腕を引っ張ってやれば力なんて入っていなかったかのように簡単にこちらに倒れてくる体

尾形「ﾁｯ…A、一旦頭冷やせ…んむっ」

何かが唇に触れた…それが彼女のものと分かるまで数秒

アシㇼパ「あ゛っ!?た、谷垣!!Aを止めろぉぉぉ///////」