7話 ページ9
その日も特に活動はなくただ雑談をしていた。
｢ん、もうこんな時間か｣
フルコンが時計を見上げると皆支度を始めた。
『あの…普段活動はしているんですか』
Aは今更な疑問をぶつけた。
すぐ顔を上げたキヨは涼しい顔をして
｢いつもこんな感じだぞ｣
と言った。
あまりに素直に答えたのでAも
『そうなんですね』
としか答えられなかった。
｢みんなー、明日は来れる人達だけでいいからね｣
先頭を歩いていたヒラとこーすけが振り返って言った。
その後すぐ
｢Aちゃんは来なきゃダメだよ？｣
とフジが付け足した。
『な、何故ですか！…行きますけども！』
彼はウィンクをしながら
｢唯一の癒しだからかなあ｣
と言った。
｢あ、フジ今日はバイト？｣
ふとしたようにキヨが聞いた。
｢そーだよー｣
｢そかー。じゃあ明日泊まり行くわ｣
フジは親指をたてた。
｢おっけ！｣
Aと反対方向へ行く人達は
｢気を付けてねー｣
｢A来るなら俺も行こうかなー｣
と口を零しながら行った。
Aは
『また明日ー』
と笑顔で答えた。
最近Aは身にしみて思う。
寒い。
指先とか動かなくなるし、スカートが風に吹かれる度に肌が露出して冷える。
『ふぅぅぁ〜〜さぶぅ…』
両手で頬をさすりながら呟くと、街頭の影がぬっと広がった。
｢じゃあ、俺が暖めてあげようか｣
『え…？』
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いんぽ(プロフ) - ナギさん ありがとうございます！とても励みになります!! (2018年12月26日 13時) (
レス) id: 0b17a3d543 (このIDを非表示/違反報告)
ナギさん - 話が面白く、すごく続きが楽しみです！ 投稿頑張ってください^^ (2018年12月25日 23時) (レス) id: da2fa269a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いんぽ | 作成日時：2018年12月11日 20時
