4話 ページ6
結局その3人と最終下校時刻を迎えた。
『えと、今日はありがとうございました』
Aが深々とお辞儀をしていくと、後ろから
｢送っていくよ｣
の声とともに腕を掴まれた。
『へ？』
｢もう暗いでしょ、危ないし家まで一緒に行こうか？｣
『だ、大丈夫です…！』
フジの言う通りだいぶ夜も深くなってきていた。
少し前に痴漢の被害情報もあった。
しかし、Aは勢いで断ってしまった。
『そ、それでは！さようなら』
後ろの方で
｢けへぇ〜フラれてる〜〜｣
｢まあまあ元気出せよ｣
とふざけている3人の声が聞こえた。
明日も来てね。
+++++
Aの帰路には割と灯りがある。街灯の3つほどは壊れているが。
その灯りでもある中にコンビニが1件ある。
そこへ時々寄るのが楽しみであったりする。
『……今日はいいか』
そのまま早足で帰宅した。
『ただいま』
……お母さんは…お風呂かな？
自室へ荷物をおき、リビングへ行く。
『あれ？書き置き？…えーと、』
″母はしばらく旅行します。長らく帰ってきません。生活費は茶封筒に入ってるよ。実質一人暮らしｶﾞﾝﾊﾞｯﾃ!!″
右下には小さく丸っこい字で″姉もいく″と添えてあった。
『ま、マジですかい…！』
こんな災難な日は…ゲームするしかない！
だってそうだろう。
家族はいないから騒げる。
しかし泊まりのできる友達はいない。
ほら、ゲームするしかない。
Aは急いでお風呂を済ませ、つらさを飲みこみ夕飯のカップ麺を片手に自室へ籠った。
翌朝まで電気は付けっぱなしだった。
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いんぽ(プロフ) - ナギさん ありがとうございます！とても励みになります!! (2018年12月26日 13時) (
レス) id: 0b17a3d543 (このIDを非表示/違反報告)
ナギさん - 話が面白く、すごく続きが楽しみです！ 投稿頑張ってください^^ (2018年12月25日 23時) (レス) id: da2fa269a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いんぽ | 作成日時：2018年12月11日 20時
