3話 ページ5
｢……？｣
｢えっとー…｣
『あ、え、えと、いやあの…怪しいものではありません…！』
冷や汗が伝うのを感じながら話した。
｢や、怪しいよ？｣
そう言ってふふっと笑った。
不審者さんは立ち上がりながら
｢お二人は入部希望？それとも迷子さんかな？｣
と言った。
｢あ、俺は違います。こいつは多分…入ると思います｣
『ちょ、えっテキトー言わないでよ…』
焦っていると、
｢！！新入部員？！こんな闇の部活に？｣
｢マジで！入っちゃえ入っちゃえ〜｣
とさっきの2人が来た。
結局押されて入ることになった。詳細を聞くあたり『ゲーム部』らしい。
ちなみにダイスケは｢んじゃ俺はこれで！｣と帰って行った。
『(う…知らない男の人コワイ…)』
目線を下で泳がせていると、
｢名前なんて言うの？俺はフジって呼んでね｣
と不審者…フジが尋ねた。
『えと…Aって言います』
｢俺キヨ｣
｢ヒラだよ〜｣
未だに部屋の隅で震えているAにフジは
｢もっと力抜いていいよ。こっちおいで｣
と言って彼が座った横をちょんちょんしていた。
『あ、ありがとうございますっ…』
少し間を空けて座った。
しばらく他愛もない雑談をしていた。
『あ…さっき気になったんですけど、その…キヨさんは有名な方なんですか？』
少し天井を仰いだあと
｢まあ、そうらしいよね。フジもな｣
と言った。
『ふぇ、、なんか謎の帰宅部にかっこいい人がいっぱいいるって噂してる子がいましたけどもしや…？？』
Aは目を見開きながら横を見た。
｢たぶんそれ｣
『えっ！えっ？えっ？！ゆゆゆ有名な方ﾀﾞ…！ふゃーすごい』
｢オーバーだなあ、それほどでもないよ｣
あまりそこの注目は嬉しくないようだ。
『ぅあ、ごめんなさい…』
しゅんとなって謝ると、
｢いやいや、謝る必要は無いよ。｣
とフジが言いながら優しく撫でながら腕を引っぱって……
『ちょちょちょちょ！！なななにやってるんですか』
慌ててAは離れた。
｢だってなんか犬みたいで可愛いからつい…｣
話せば話すほど墓穴掘るタイプだ。
｢こいつ癒しに飢えてんだな｣
とヒラさんが言った。
｢まだ手を出すのははえーだろ！｣
『破廉恥です…今のは無かったことにしましょう、ね？』
｢無理｣
｢無理｣
｢無理｣
『なんで？！』
息ぴったりさについ突っ込んでしまうA。
｢あっはは、ウソだよ。ゴメンね｣
フジは嬉しそうに笑った。
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いんぽ(プロフ) - ナギさん ありがとうございます！とても励みになります!! (2018年12月26日 13時) (
レス) id: 0b17a3d543 (このIDを非表示/違反報告)
ナギさん - 話が面白く、すごく続きが楽しみです！ 投稿頑張ってください^^ (2018年12月25日 23時) (レス) id: da2fa269a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いんぽ | 作成日時：2018年12月11日 20時
