28話 ページ30
Aはフジをお風呂場へ見送ったあと、スマホを取り出した。
『ダイスケに言っておこうかな』
″ねーねー起きてる？聞いて欲しいことある！″
直ぐに既読がついた。
″なんだなんだ？″
″実は……お付き合い始めたの(*´Δ｀*)″
″は？え？？？あ、マジ？？おめでと…てまさか″
″フジさん″
″やばすぎ！でも良かったなー！勝ち組のお前は俺の応援しろよな！″
″なにそれ笑ありがとう！おやすみ″
″おやすみ！″
『ダイスケ…本当に優しいなぁ。応援しよう…』
フジが戻ってくるまでの間暇になってしまったAは、ウトウトしながら眠りについた。
+++++
しばらくしてフジが戻ってくると、Aはソファに横向きに眠っていた。
｢無理させちゃったかなぁ｣
口では優しげなことを言いながらも、目は口ほどに物を言う…Aの短いパーカーから覗く脚に目を奪われていた。
｢……だ、ダメダメ！お布団連れてこう｣
フジは優しく姫様抱っこをしてAを布団へ連れていった。
『ん、んぅ…すぅ……』
途切れ途切れに聞こえる甘い寝息に気を取られる。
言っても風呂上がりなので更に色気をうかがえる。
｢…我慢してるだけ偉いでしょ……｣
フジはAを布団の上へそっと降ろした。
今更ながら、よくこんな無防備な格好で寝られるなと思った。
｢…煽られてんのかな｣
そう呟いて寝顔を見守っていると
『一緒に寝てくれませんか…』
Aが吐息混じりに言った。
｢んん…そんな断る人間いないよ…！｣
そう言って同じ布団へ滑り込んだ。
なんとなく2人とも向かい合って目を瞑った。
しばらく経ったが、寒くてなかなか寝られない。
フジがカタカタ震えていると、Aが抱きついてきた。
｢ふぇっ？｣
『んん…すぅ……』
眠っているが相当寒いことがわかるくらい抱きしめられる。
フジは足の間に挟むように腕を持ってきていたが、Aが巨.乳なだけに圧がすごい。
｢うぉ…そんなことされたら触りたくなるじゃんか…！やめてぇ…｣
理性と必死に戦っている。
しかし、反発すればするほどAの押し殺したような甘い寝息が漏れる。
『んゃ………さむぃ…』
｢………これ俺の身もたないよ…｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いんぽ(プロフ) - ナギさん ありがとうございます！とても励みになります!! (2018年12月26日 13時) (
レス) id: 0b17a3d543 (このIDを非表示/違反報告)
ナギさん - 話が面白く、すごく続きが楽しみです！ 投稿頑張ってください^^ (2018年12月25日 23時) (レス) id: da2fa269a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いんぽ | 作成日時：2018年12月11日 20時
