27話 ページ29
Aはいくらお風呂が怖いといってもフジとはいる訳にはいかない、とビクビクしながら入っていった。
｢…あ、キヨに言っておこうかな…｣
フジはスマホを出して連絡アプリを開く。
″キヨ、起きてる？″
割と早めの返信が来た。
″おう″
″実は″
″おう″
″俺″
″もったいぶんなよ″
″彼女ができました″
少し間があったあと
″は？マジ？″
と来て、電話がかかってきた。
｢もしもし｣
｢お前、マジ？で？まあ誰かはわかる｣
キヨは若干焦りながら言った。
｢マジよ。え、そんなわかりやすかった？｣
｢まぁな、ってかこの部活でオタサーの姫張りに人気だからな｣
それを聞いたフジは内心ほっとした。
｢えぇそうなんだ！誰かに取られなくてよかったぁ〜｣
しばらく話し込んでいると、Aがお風呂から上がってきた。
『温まりました〜…あれ、お電話中でしたか』
Aの声が遠くに聞こえたキヨは
｢マジなんだ｣
と呟いた。
｢うん、マジだってば。今最高の気分だよ｣
フジは軽く左手を上げて手招きした。
『？どうしたんですか』
｢それだけお前に言っておこうと思ってさ。じゃね、キヨ｣
｢んぁ？なんだよ自慢かよてめぇ！明日覚えとけ！｣
キヨは軽く暴言を吐いて切った。
フジは背もたれにしてるソファにスマホを放った。
｢ん、ここ座って｣
自身の太ももを軽く叩いて示した。
『え、わ、私ですか？』
｢他にいないよ｣
Aは少し迷ったあと、フジの身体を挟むように両膝を床につけて座った。
フジはAの両手を自分の首にまわさせた。
『あの…ハ°ンツ見えちゃいそうなので、下は見ないでくださいね…』
｢ん……大丈夫だよ｣
恥ずかしがるAを余所にフジは後頭部を押さえてキスをした。
お風呂上がりで頭がポーッとしているAは更に腕をまわして求めた。
『んんむ〜…フジさん急にデレすぎじゃないですか』
｢むー、いいのー。そっちだって応じてるくせにぃ｣
フジはぷーと頬を膨らませた。
『うふふ。ごめんなさい、可愛いので許します』
｢俺かっこいい路線なのに！｣
なんとなく恥じらいがでてきたAは、フジに早くお風呂へ入りに行かせた。
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いんぽ(プロフ) - ナギさん ありがとうございます！とても励みになります!! (2018年12月26日 13時) (
レス) id: 0b17a3d543 (このIDを非表示/違反報告)
ナギさん - 話が面白く、すごく続きが楽しみです！ 投稿頑張ってください^^ (2018年12月25日 23時) (レス) id: da2fa269a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いんぽ | 作成日時：2018年12月11日 20時
