25話 ページ27
みんなが授業を受けている中、こっそり2人で廊下を抜けていく。
｢どこ行く？｣
『ぷらぷら歩きましょう』
靴を履き替えて外に出た。
行く宛もなく歩いた。
｢あ、俺一応財布持ってきてんだ｣
『えぇっ用意周到ですね！』
フジはドヤ顔をした。
｢ゲーセン行こうよ｣
『行きたいです！』
+++++
｢Aちゃんは何かやりたいのある？｣
フジがAの方を見ると、彼女はすでにとあるピンクボールのぬいぐるみに夢中だった。
『はぁあ〜かわいい〜』
｢取ってあげよっか｣
フジが横からひょこっと顔を出す。
『ふぁ！いいんですか！？』
Aが子供のように目を輝かせる。
｢よーし、任せて！｣
フジはそう言ってお金を入れた。
が、なかなか取れない。
『んん〜惜しいです！』
｢くそぉー、もいっかい！｣
しばらく難航した。
『あ！！！！！』
｢取れた！！！！！｣
Aが両手を握って喜んでいると、すかさずフジが抱きついてきた。
｢はい、どーぞ！｣
フジは出てきたぬいぐるみを渡した。
『うあーっかわいい！ありがとうございます！』
Aはぬいぐるみを大事に抱えた。
｢(かわいいかよ！)｣
『あ！シューティングゲームやりましょう！』
｢！スコア競うやつだね！よーし負けないよ！｣
2人で台の前に並んでセットした。
スタートの合図でゾンビらしきものが沢山でてきた。
『あ、やばいリロードしなきゃ…！』
｢榴弾発見！スコア稼げる〜｣
画面のゾンビとの死闘が終わった。
スコアは……
『あぁ〜負けちゃった〜…！フジさんすごいです！』
｢えっへへ、でもそこまで大差ないからヒヤヒヤしたよ〜｣
若干の余裕を見せた。
『むむぅ〜！ちょっとだけ悔しいです』
Aはそう言って口を尖らせた。
｢(かわいいかよ！！)｣
フジはなんとなく視界に入った映画へ誘った。
｢見て見て、あれめっちゃ怖いって言われてるやつじゃない？｣
『あぁー！ありますね…フジさんは怖いの好きですか？』
フジはとびきりの笑顔で言った。
｢好きだよ！でもビビっちゃうんだよね｣
『あっ同じです！入り込みすぎちゃうというか…』
Aは力強く手を掴まれた。
｢見よう｣
『え゛！私帰ったら1人なんです！眠れないです！トイレ行けなくなっちゃいます！お風呂が怖く…』
抵抗しようとするAを意地で連れていった。
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いんぽ(プロフ) - ナギさん ありがとうございます！とても励みになります!! (2018年12月26日 13時) (
レス) id: 0b17a3d543 (このIDを非表示/違反報告)
ナギさん - 話が面白く、すごく続きが楽しみです！ 投稿頑張ってください^^ (2018年12月25日 23時) (レス) id: da2fa269a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いんぽ | 作成日時：2018年12月11日 20時
