1話 ページ3
本日、Z高校は入学式だ。
おバカなAが舐め腐ってノー勉で挑んでも余裕で合格出来るほどの偏差値だ。
しかし通学時間や金額を考えると非常にお得なので倍率は一昨年、昨年、今年とうなぎ登り。
そんな紙一重の彼女は入学早々居眠りしている。
校長の式辞だ。長いのでこの間にこの学校のウワサを教えよう。
実はこの学校には女子からの人気が非常に高い男子が多い。所謂イケメンだ。
種類は多々あるが割愛する。
しかもその男子達は皆、謎の帰宅部に所属しているらしい。
爽やかスポーツ男子でも負けてしまうほど人気だなんて恐ろしい。
そのうち何人かは軽音部も掛け持ちしているらしいが。
『……天の声話しすぎじゃ…』
？！…なんだ寝言か。
確かに話しすぎたか…。仕事戻りますね。
新入生の立ち上がる音で目を覚ましたAは至って平然を装いつつ式場を後にした。
『ふぁー、寝た寝た。ダイスケ起こしてよう』
唯一の幼馴染はぷぅぷぅ膨れているAを横目に睨みながら
｢怒られちまえ｣
と言った。
教室へ入ると、黒板のイラストに目がいった。
『入学おめでとう…なんだかとても劇画チックな絵だなあ』
｢えぇー、みなさん入学おめでとう。今日からこのクラスでやっていくので仲良くケジメをつけて過ごしてくださいね。｣
割と歳のいった先生だ。優しそうな。
｢まあとりあえず今日はもうHR終わりでいいよ。部活動見学行って申請は早めにだすように。｣
｢｢はーい｣｣
『さてさて！帰宅部回ろうか』
そう言って後ろを振り返る。
｢えぇ俺も付き合うのか｣
『んー、奢る！何か奢るからお願いします』
ふむ、とダイスケは顎をさすったあと
｢しゃーねー、パシリは欲しいからな｣
と笑った。
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いんぽ(プロフ) - ナギさん ありがとうございます！とても励みになります!! (2018年12月26日 13時) (
レス) id: 0b17a3d543 (このIDを非表示/違反報告)
ナギさん - 話が面白く、すごく続きが楽しみです！ 投稿頑張ってください^^ (2018年12月25日 23時) (レス) id: da2fa269a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いんぽ | 作成日時：2018年12月11日 20時
