18話 ページ20
Aが何を話し出すのかとフジがヒヤヒヤしていると、直ぐに学校へ着いた。
『フジさん、いつもありがとうございます』
｢え？お礼なんていいんだよ｣
突然の事でフジは少し照れた。
目線を下にずらしたあと、Aは頬を紅潮させながら
『フジさんの欲しいものって…何かありますか』
｢うーん…なんだろ｣
フジが考えているとチャイムが鳴った。
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
『あ…じゃあ良かったら考えておいてくださいっ』
そう言ってAは教室へ向かった。
+++++
｢じゃあHR終わりまーす｣
｢起立、礼｣
｢｢ありがとうございました｣｣
なんとか授業も終わり、部活の時間となった。
『ふぅー…部活行こーと』
教室へ入った時は一斉に見られたものの、その後は普段通りに過ごした。
｢あっ聞いたぞA！お前あのフジさんと来たらしいじゃねーか｣
ニヤニヤしながらダイスケが来た。
『えへ』
｢ひぇ〜お前マジでどこで敵作るかわかんねーぞ〜｣
ダイスケはきゃーと言いながら冷やかす。
『もう、静かにしてよー…というか今日ダイスケ日直だよね』
Aがそう言うと、ハッとしたように
｢そうなんだよ！手伝ってくれ！！って言おうと思って｣
と答えた。
『冷やかしといて調子いいなぁ〜まぁでも、手伝うよ』
｢助かるぅぅマジありがとう！｣
+++++
30分がすぎた頃やっと終わった。
『ふぅー、あ、部室まで途中同じだから一緒に行ってもいい？』
｢おう！サンキュ！｣
ダイスケは心底嬉しそうにしている。
Aは教室の鍵を閉めながら聞いた。
『そんなに早く終わったの嬉しいの』
｢えっ！俺そんな顔してた？｣
ダイスケは慌てた。
『すーっごい顔が綻んでたけど』
｢まじかよ…確かに早く終わったのは嬉しいんだけどな、また別のことがあってな｣
ダイスケはずっとニヤニヤしている。
｢実は今日さ…隣のクラスの子と一緒に帰る約束したんだ｣
ダイスケはきっとその子が好きなのだろう。
『ほぇー、良かったね！頑張って〜』
｢それで聞きたいことがあるんだけど｣
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いんぽ(プロフ) - ナギさん ありがとうございます！とても励みになります!! (2018年12月26日 13時) (
レス) id: 0b17a3d543 (このIDを非表示/違反報告)
ナギさん - 話が面白く、すごく続きが楽しみです！ 投稿頑張ってください^^ (2018年12月25日 23時) (レス) id: da2fa269a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いんぽ | 作成日時：2018年12月11日 20時
