11話 ページ13
no-side
寝惚けているAは、慌てふためくフジを見て意識を取り戻した。
『どうしたんですか、フジさん』
｢えっ！！？い、いや！何も？！！｣
あからさまな嘘を吐いたフジだったが、Aは特に気にとめなかった。
『あははっ…というかもうすぐ部活の時間ですね』
2人が時計を見やる。
｢本当だーつっても何もしないんだけどねー｣
のほほんとした口調でフジが言う。
『みんなでゲームしたいです』
｢そうだな、アナログゲームとかもいいよなー｣
牛沢がそう言って3人で考えをめぐらせているうちに人が集まってきた。
｢あっキヨ！ヒラは？｣
フジが手をひらひらと振った。
｢日直だとよ｣
キヨは軽く手を振り返しながら言った。
『こんにちは、キヨさん』
｢おす、今日はAも泊まり来るらしいね？｣
キヨが荷物を置きながら言った。
『はい！キヨさんはよく泊まるんですか？』
キヨは少し考えたあとこう言った。
｢俺はもうしょっちゅう行くよ、1人も好きだけど飽きるからね｣
｢俺も退屈しなくて済むよ｣
横にいたフジが嬉しそうに言った。
『(仲いいんだなぁ)』
3人が楽しそうに話しているのを牛沢は隅の陽向に座って見ていた。
+++++
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ))
なかなか用事が終わらないヒラをフジは待つことにした。
｢多分長引くよな、俺ら先に行ってていいか？｣
キヨが伸びをしながら言う。
｢うん、いいよ。キヨはAちゃん連れてってね｣
フジはキヨに鍵を渡した。
｢まかせろ！したっけまた後でー｣
『また後でーっ』
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いんぽ(プロフ) - ナギさん ありがとうございます！とても励みになります!! (2018年12月26日 13時) (
レス) id: 0b17a3d543 (このIDを非表示/違反報告)
ナギさん - 話が面白く、すごく続きが楽しみです！ 投稿頑張ってください^^ (2018年12月25日 23時) (レス) id: da2fa269a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いんぽ | 作成日時：2018年12月11日 20時
