STORY86 ページ44
ナキ「何でお前は俺に優しくしてくれるんだ？」
一瞬手を止めて、考える。
貴女「......ナキさんって昔の私と似てるんだよね。」
ナキ「何言ってんだ？Aは女だから男じゃねーだろ？」
貴女「違う違う。私ね小さい頃両親を亡くしてるんだ。お父さんは生まれてまもなく死んだから、覚えてないけどお母さんの時はさ凄い泣き喚いてた。死んだ後もずっと泣いててさ寝かしつけるのもやっとだった。...そんな時兄さんがずっと側にいてくれた...。でも孤児になった私達兄妹は別々に引き取られたんだ。そん時兄さんに行かないでって泣きついてたのは鮮明に覚えてる。」
ナキ「せんべい？」
貴女「ナキさんそれは食べ物、...引き取られた後もずっと泣いてた。兄さんに会いたい。一緒がいいって、ずっと我儘言ってたな。...ってごめんね関係ないナキさんにこんな話しちゃって、」
ほつれを直し、ボタンを付け始める。
ナキ「関係なくねーよ！俺とA似たもん同士だな！」
貴女「え？」
ナキ「俺がアニキの事大事に思ってるようにAも兄貴の事大事に思ってんだな！」
ヤモリ...。
貴女「うん...ナキさんは私といていい事ある？」
ナキ「どうしたんだよ急に、俺はお前といると落ち着くんだよな。」
貴女「どうして？私人間だからナキさんの事言っちゃうかもしれないよ。」
ナキ「そんな事Aはしねーよ！お前は良い奴だ！人間なのに俺に優しくしてくれたりスーツ直してくれてるじゃねーか！だからAはそんな事しねぇ！」
ナキさんの屈託ない笑顔を見て、自然と笑みがこぼれる。
貴女「そっか...ありがとう。ナキさん」
ナキ「どうしたA？」
ナキさんは私の顔を覗き込んだ。
貴女「え？な、何でもないよ」
ナキ「そうか？」
貴女「うん、あ、ほら」
ボタンを縫い終わり、余分な糸をハサミで切って、ボタンを固定した。
貴女「こんなもんかな...ナキさん終わったよ。」
ナキさんに白スーツを渡す。
ナキ「おぉぉぉ...！元に戻ってる...！まるで新品じゃねぇか！！」
ナキさんは子供みたいに爛々と目を輝かせて
嬉しそうにしていた。
貴女「喜んでくれて良かった。」
私は糸くずや裁縫箱をしまおうとしてた時だった。
ギュッ
後からナキさんが抱き着いてきた。
貴女「ナキさん？」
ナキ「A...ありがとうな！お前はホント良い奴だ！このウンは一生忘れねぇ！」
私はナキさんの頭を撫でる
貴女「うん、あとウンじゃなくて恩ね」
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ニア(プロフ) - iuekei08290606さん» いいですね！アオギリのメンツとかもやってかいてみます！ (2018年2月12日 18時) (
レス) id: cc316e95e6 (このIDを非表示/違反報告)
iuekei08290606(プロフ) - ニアさん有りがちなネタ何ですけどヒロインが何故か幼児化してしまいあんていくの皆さんは、驚き困惑するがヒロインの可愛らしさにキュンとしそして小さくなったヒロインと誰かがキスしたら元に元に戻ると言う在り来たりなネタ (2018年2月12日 18時) (レス) id: 16b81ad2b3 (このIDを非表示/違反報告)
ニア(プロフ) - iuekei08290606さん» いえいえ！こちらこそリクエストありがとうございます！この調子で更新頑張るんでよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年2月11日 17時) (レス) id: cc316e95e6 (このIDを非表示/違反報告)
iuekei08290606(プロフ) - キャァァァァ!！ありがとうございます！ニアさん最高です！ (2018年2月11日 17時) (レス) id: ee3306a53d (このIDを非表示/違反報告)
ニア(プロフ) - iuekei08290606さん» こんばんは！ニアです。そのアイディア面白そうですね笑ぜひ書いてみます！ (2018年2月10日 23時) (レス) id: cc316e95e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニア | 作成日時：2018年2月1日 13時
