非日常65 ページ29
「んん……さて、課題も提出して今日はもう大学の用事は済んだから帰りますか」
ぐぐっと伸びをして帰り支度をしている時、ふと今朝の大きな箱の事を思い出す。
「帰りもっかい見ていけばいいか」
教「染井ー、何一人でぶつぶつ言ってんだ?」
「教授、この大学近くの路地裏に大きな箱あるの知ってます?」
教「そんなの知らん、そもそも路地裏なんて行かないからな。 そんな物に興味を持つより課題を出されたら直ぐに提出する事を考えなさい」
「……はぁい (ッチ 一言多いんだよ、思い返せばこの前見た悪夢に出てきたのもこの教授だしそのせいで起きてやった課題を出したのもこの教授だったな)」
『聞かなきゃ良かった』なんて考えながらもどうしようもなく気になるので、帰り道にまた路地裏を通って箱の前まで来てしまった。
「こんだけ大きい箱だから中にも大きい何か入ってるのかな」
好奇心に負け、大きな箱を開けてみる。
「………何も無いんかい」
中はからっぽ、本当に何も無い。
「私何でこんな何も無い箱気になったんだっけ…………帰ろ」
モヤモヤしながら帰っても、扉を開けたら鳥の巣と防護服着なきゃ駄目でしょがおかえりと言ってくれる。 モヤモヤなんて何処かに吹っ飛んでしまった。
──
───
「でね、急いで路地裏通ってなんとか学校間に合ったんだ。 通る前に大きな箱があって気になってさ、帰りにその箱開けたけど何も入ってなかったってオチ」
松「なんだそりゃ……ところでさ、帰れる方法を考えてんだけど……」
萩「そうそう、考えてはいるんだけど非現実的な方法しか考えつかなくて行動に移せないんだよね」
「えー? どんな方法か気になる」
時刻は夕飯時、昨日の残りの親子丼を食べながら聞いている。 ちなみに2日目の親子丼は味が更に染みてて美味しいです。
松「俺が考えたのは登場する本のページを開いてそこに向かって頭から突っ込むって方法」
萩「俺は漫画にいないからテレビでDVD再生して、俺が映っている時に画面に手を当てるって方法」
「うん、ものすごくシュールな光景が目に浮かぶ。 でもやってみようよ、こっちに来たのも非現実なんだから案外そういう非現実な方法で帰れるかも知れないし! ご飯食べ終わったらやろう」
そうと決まれば残っていた茶碗のお米を掻き込んでごちそうさまをする。 お皿を片付けて部屋から松田さんの登場する漫画と借りているDVDを持ってきていつでもできるように準備を終わらせた。
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花札好きのハル(プロフ) - ナミさん» 楽しみに待っていただけたら幸いです。 これからもこの小説をよろしくお願いします。 (2020年9月26日 17時) (レス) id: 204028fd5c (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - 返信有難う御座います。わがまま言ってしまいすみません。いつか書けたら楽しみにしております。ヒロさんの登場でこれからどうなるのか今から楽しみです。 (2020年9月25日 0時) (レス) id: 134760d3d6 (このIDを非表示/違反報告)
花札好きのハル(プロフ) - ナミさん» ごめんなさい! 赤井さんの逆トリの予定はありません……いつか書けたら良いなとは思っています (2020年9月24日 17時) (レス) id: 204028fd5c (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - 返信全然遅くないですよ。赤井秀一さん登場してくれて有難う御座います。すっごく嬉しいです。ライの時の赤井秀一さんですね。赤井さんも逆トリップして欲しいですが、無理ですよね?もし可能なら見て見たいです。 (2020年9月23日 23時) (レス) id: 134760d3d6 (このIDを非表示/違反報告)
花札好きのハル(プロフ) - コメントありがとうございます! ワクワクしてもらえて嬉しいです! 頑張ります!! (2020年9月22日 20時) (レス) id: 204028fd5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花札好きのハル | 作成日時:2020年3月30日 2時