【刀剣乱舞】姉じゃなくて私を見て下さい【愛されたいだけ】

30.意外過ぎる ページ33

山姥切が私に居て欲しいと望んでも、私はもうここに居たくないんだ。





山姥切「出て行くのか…なら、俺も‥付いて行く。」


『は、…‥え？』


返ってきた言葉が意外過ぎて、聞き返してしまう形になった。





付いて行く


彼は確かにそう言った。

しかし、本当にその意味を理解しているのだろうか。

『本当に分かっているのか。…出て行くという事は、もうこの本丸には戻ってこないという事なんだ。それを踏まえての発言か？』


山姥切「…分かっている。俺は、とうの昔にあんたについて行くと決めている。…覚悟はある。」


『この思い出の本丸や仲間達と‥っ、二度と…二度とだ！会えなくなるんだぞ⁈』

息を荒くしながら話す。


彼には、後悔させたくない。

辛い思いをして欲しくない。

幸せで、いて欲しい…


そんな思いで、必死に伝えた。


すると、山姥切は少し辛そうな表情をして。


山姥切「それは、主も同じだろう。」


彼にそう言われ、膝から崩れ落ちる。

頰を何かが伝った。


『そうだ、そうだけど‥ッ、苦しむのは 私だけでいいんだ。お前に辛い思いをして欲しくない。分かってくれ‥！』


顔を下に向けると、視界が暗くなった。

誰かに抱きしめられている感覚。


そう、山姥切に抱きしめられているのだ。


山姥切「…もう、一人で抱え込まないでくれ」


その言葉に私は再度涙を流す。


『な‥っんで、そんなに優しいんだよ‥』


山姥切「‥………」


ただ無言で、



けれど暖かく、



彼は抱きしめてくれた。

______________________________________＋Plus＋
リクを頂いたキャラは出来る範囲で出していきます。
ですが、元々どのキャラが夢主側で…というような事は決めてありますので、都湖側で出てくる場合もございます。
また、リクをしてその次の話で必ず出てくる、という事は御座いません。
大分後になる可能性もありますし、リク順の通りに出てくるという事も御座いませんのでご了承下さい。

長文失礼致しました。 兎餅

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