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「玄弥ってもしかしてあたしより可愛いんじゃないかな……」

手を組んでジロジロと顔を見たが、もはや玄弥は何も言わない。

「付き合っても玄弥が可愛くてあたしが悔しい思いをしそう」

「…お前さっきから何言ってんだ」

「鏡見てて自分の事、可愛いとか思っちゃったりする?」

「…………」

「あ、やっぱりあるよね」

「……………」

「特にこの角度とか凄いよ。斜め左上」

こうやってと斜め左上から玄弥を覗くあたしに、”俺はなんでこんな奴に告白したんだろう”みたいな感じで彼は頭を抱え出す。だけどそんな風に悩む姿さえ憂いを帯びて色っぽく見えるのだ。これを善逸達に教えたらどう言うかなとウキウキし出すあたし。

「分かった。玄弥は女の子に生まれた方が良かったんだよ」

「取り消す」

「え?なに?」

「好きだと言った事、取り消す」

突然のキャンセルにあたしは目を点にして「なんで?」と尋ねた。取り消す事自体は別にいいけど、唐突過ぎて逆に気になる。

「あんたと兄貴は凄くお似合いだと思うぜ」

「あら、そうかな」

「ああ、俺には手に負えな……勿体無く思える」

「ええええ、そうかなぁ〜」

「そういうことだ」

じゃあなと手を振って彼は去っていく。あたし数分前に告白されたんだよねと思いつつも、一人取り残された校庭裏に冷えた風が吹く。グッと伸びをしたあと、あたしも教室へ戻った。

素直じゃなくても可愛いと言って #煉獄杏寿郎→←手に負えない #不死川玄弥



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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 冨岡義勇   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:りん | 作成日時:2019年8月19日 13時

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