ただ好きでいたいだけ【再会編】 (ページ24)

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#06-3 ページ24

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「…うぅ」

紫耀「大丈夫？」

コーヒーカップ地獄に、まんまと潰れた私は
よろよろになりながらも足を進めた。

隣で背中を擦ってもらってるけど、
こうなった原因はあなたなんだからね

心配そうに顔を覗かせながらも、たまに「フフ…」と笑ってるの気付いてるし

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紫耀「少し休もっか」

ベンチに座って目の前のキッチンカーで
飲み物を買う紫耀の後ろ姿を眺めたまま

戻ってくるとアイスカフェオレを受け取ると

スーッと喉は潤され、ほのかに残る苦み。

快晴でよかった、まだまだ楽しみはこれからだ。

呑気に空を見上げていたら
隣で紫耀に軽く肘で腕を突かれて反応すると

紫耀「めっちゃ、見られてる…」

視線の先は、紫耀が言うように
キッチンカーの列から男女揃って

明らかに私たちを見ていた。

え？私どこか変？

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訳も分からず、私たちもその2人をジーッと見ていると

女の子のほうが近付いてきて
一瞬でプチパニック。

トラブルが起きたらどうしよう、

ここは平穏に過ごしたいから謝ろう。

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ベンチから立ち上がって
「ごめんなさい」とあと少しで声が出るってところで

ア「紫耀さん!!!」

ぽかーんと口が開いたままの紫耀は
名前を呼ばれ首を傾げると

徐々に表情が明るくなって「浦っち!!」と呼ぶと
いつかのアリサちゃんの照れた顔がそこにあった。

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