ただ好きでいたいだけ【再会編】 (ページ23)

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久々に楽しみであまり眠れず朝を迎えた気がする。

微かにカーテンの隙間から差し込んだ光に、そっと開くと
待ちに待った今日が始まりを示している。

「起きて!」

ゆさゆさ揺すると、まだ眠たげな紫耀はうーんと伸びをして

ゆっくり瞼を開くと「おはよ…」と寝癖と共に起き上がる。

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最寄駅から電車で約1時間の場所に

最近出来た遊園地に向かうと、まだ開園前にも関わらず既に行列が出来ていた。

紫耀「パンフレット必要だよな」

受付が開始するまで2人でパンフレットを見ながら
あれやこれ、乗りたい物をリサーチした。

実は絶叫系結構得意なほうだから、無邪気な子供並みに心の中でははしゃいでいる。

受付が始まると、進む行列の中
どこからか聞き覚えある声に

反射的に声がする方に振り返る。

…気のせいか

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早速、入園すれば即座に見つけた乗り物に向かって進むと「はえー」と後ろについて行く感じ。

急ぐように大きく手を招けば、少し恥ずかしそうに俯いて隣を歩く。

「今、子供っぽいとか思った？」

紫耀「ちょっとだけ」

「場所によってキャラ変えてんの!」

はいはい、と軽く流されると
キュッと右手は繋がれ

紫耀「これから人多くなるからはぐれないように」

「…はーい」

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紫耀「コーヒーカップもあるよ」

「え」

紫耀「え」

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