ただ好きでいたいだけ【再会編】 (ページ18)

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勇太「やってんな」

「！！！」

約束時間に遅れたわけでもなく

ジンさんは私たちを見て一言目がそれだった。

それもそうだ、なんとなく紫耀の機嫌がいいから

勘の鋭いジンさんは気づいたのだろう

勘弁してほしい…。

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東京に帰ったら、みんなでここに行こうって

決めていた居酒屋に来てみる。

紫耀がちゃんと予約を取ってくれて

難なく店に入ると席を案内される。

勇太「やっぱ個室がいいよね」

紫耀「とりあえず生でいい？」

品のいい個室から

いい感じの灯りに照らされ

映え映えの2人を横目に

少し端に寄って正座して2人の会話を聞く。

泡立ちのいいキンキンに冷えたビール。

場に似合わず「かんぱ～い」とジョッキの音

勇太「今日はほどほどに飲む」

紫耀「Aから聞いた」

勇太「おーいー」

「動画もありますけど」

勇太「やめてくれ‼」

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2人に任せて、次々にくる料理を

一つ一つ味わって食べる。

紫耀「美味しい？」

「うん、久しぶりに関東の味を思い出した」

勇太「あー九州に染まっちゃってるからな」

他愛のない話が心地よく流れると

ジンさんがそろそろスイッチが入ってきたのか

勇太「で、いつ籍いれるの」

すんごいぶっ込んだ。

流石に紫耀も喉を詰まらせる

「ちょ、お手洗い…」

勇太「顔真っ赤～」

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