ただ好きでいたいだけ【再会編】 (ページ13)

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#04【聞きたいこと】ページ13

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思えばこの急展開はなんだろう。

滅多にない長期休暇に久し振りの東京

皆との再会に余韻に浸ることもなく

「…」

懐かしいはずなのに、そう思えない程

時間も遅かったため、ファミレスしか近くに店がなく

ハンバーグセットを頼んだ廉は

黙々とご飯を頬張っていた。

廉「食わんの？」

「さっき向こうで食べて来たから」

ふーん、と本当に変わらない

その興味ない感じの返事。

廉「皆元気しとった？」

廉より離れて暮らしているのに

彼に皆の近状を報告するって変な感じ。

店内にはちらほら他のお客さんも居たけど

端の席に居るもんだから、なんだか2人しか居ない気分

あれ、廉と居る時こんな感じだったっけ？

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「突然、辞めたらしいじゃん」

廉「せやで」

「それからずっと、あのバーに居るの？」

廉「まぁ、あそこだけやないで
他にも、朝も仕事してんで、夜はバー以外にカフェとか」

そこまでして疲れなど全然見えない表情に

「うそやん…」と声が漏らす

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廉「あ、別に借金とか抱えてへんよ」

聞きづらかったことに気付いたのか

廉の言葉にホッとすると独特な笑い声が店内に響いたのだった。

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