#01【私たちは】 ページ2
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遡ること2日前の話。
「有休消化ですか？」
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上司に呼び出されて、なんだろうと構えていたら
有休を取ってくれというお願いだった。
早速来週からお休み取って
何しようかな〜って浮き足立ててたら
勇太「俺ら来週から東京に出張だって」
「そうなんだ」
紫耀とジンさんは挨拶回りで出張らしい。
ならば、この有休は私1人か…
と、考えていたのも束の間
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紫耀「A、休みなら一緒に行こう」
「…は？」
勇太「離れたくないんだって」
「はぁ…」
最終的には絶対来いって言われて
何のために、東京に連れて行かれるのか理解出来ないけど…
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まぁ…2人がいる方が正直そっちが良かったりする。
勇太「あ、でも紫耀は月曜日は鹿児島だろ？」
紫耀「そう…だからほぼ家には帰れない。A、ジンと先に行っとく？」
働き詰めで少し心配だったけど、
私が答える隙もなくジンさんから「先に2人で行っとくわ」とすかさず紫耀に伝えると
あっさり「OK」と言って、
チケットの手続きを始めた。
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「ジンさん!」
オフィスを出ると、ジンさんを追って呼び止める。
少しニヤついた表情で「な〜に」と近づくも
勇太「だってヤキモチ焼きの紫耀くんが一緒だとあの店行けないじゃん」
「やっぱそれが目的だったか‼」
勇太「嫌なの？」
「…嫌じゃない」
私が何でこんな感じなのか
少しジンさんが挑発的なのかも分かる。
勇太「…結婚するんでしょ。なら皆に報告しようよ」
「……うん、そうだね」
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作者名：おもち | 作成日時：2021年2月22日 19時
