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15・〈大毅 side〉 ページ15
大吾「でもそれは違った。俺らが思ってたほどここは楽園やなかった。
それを思い知ったのはここに来て1ヶ月が経った時。
急に大西が倒れたんです。体温がすごく高くて、体温計もない。薬もない。氷しか手に入らなくて。ただ身体を冷やすことしかできなくて...」
廉「それでようやく、ようやくわかったんです。
ここは、病気になっても、怪我をしても応急処置以外何もできへんと...
傷口から菌が入ったら？風邪でも肺炎になったら？
仲間がﾀﾋんでいくのを見とかなあかんのです。
それが人を殺めた俺たちへの罰...
幸い大西は助かったけど、次誰がどうなるか...」
そうか
確かにそうや
いつ何が起きてもわからん状況に
俺らはおるんや
淳太「ありがとうな。話してくれてよくわかった」
そう淳太が言った
望「...はいっ！この話は終わりや！楽しい話ししようや！」
照史「そ、そうやな！」
流星「照史、なんでカニパン持ってんの？」
照史「カニパンちゃうわ！手や！」
部屋は一気に明るくなった
俺も盛り上げな
「淳太〜！ほれっ！」
淳太「ゔぁぁぁぁ！！」
崇裕「うぉっ」
智洋「しげ！そんなもんポケットに入れとったんか！」
俺はGのおもちゃを淳太に投げた
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作者名：ゆこぺ | 作成日時：2017年3月21日 22時
