【チョコレート・ヴァンパイア】私は千代の双子の姉。２ (ページ45)

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智生｢...それより、白銀家の人たち......。やることが酷すぎるよ...！自分たちの餌にするために人を産ませてたなんて...！｣

智生が瞳に涙を浮かべ、震えながら言う。

智生｢お姉ちゃんたちのお母さんも、どうしてそんなことに加担できるの...！？｣

そんな智生を見て、霞さんが私たちを見て口を開いた。

霞｢先に謝っておくけど、百合ちゃんたちの兄妹が白銀の餌にされてたこと、俺は父さんに聞いて知ってたんだ｣

雪｢マジかよ......｣

霞｢事後報告になってしまって悪かった。今回のようなことが起きるのを懸念してたんだ。2人で敵の懐に潜り込むなんて、先に知ってたら俺は止めてたよ｣

霞さんが言っていることは、きっと間違ってない。

間違って......ないけど、やっぱり私には賛成はできかねない。

霞｢どれだけ危険な奴らかは、身をもって...知ってるだろう？雪｣

『......？』

そこで雪に振るのが理解ができなくて、雪をちらっと横目で見た。

雪......顔色が悪すぎる。

なにか......あったの？

霞｢その子を助けられたのは運が良かったね。だけど、これは白銀家に宣戦布告したも同然｣

霞さんはまっすぐと私、それから女の子をみて言った。

霞｢＿＿＿＿ここにいる全員。この先気を引き締めて行動するように｣

その言葉が凄く重く感じるのは、きっと気の所為ではないだろう。

顔が無意識に強ばる。

他の皆もそうらしく、皆覚悟を決めたような顔をしてる。