【チョコレート・ヴァンパイア】私は千代の双子の姉。２ (ページ41)

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雪｢.........社交界のダンスの時さ、百合...キス、嫌がらなかったよね。どうして？｣

顔を赤らめて聞いてくる。

............は？

『...嫌がったはずだけど』

反論すると、すぐに言い返してきた。

雪｢あれが？赤面してドキドキしてたけどなー...｣

『大勢の前で変なとこ見られて恥かいたからよ。都合よく解釈しないでくれる？』

はぁ...と雪がため息をつく。

言い返す言葉もないのね。

......と思っていた。

ちゅっ...

＿＿＿＿＿＿＿＿ﾊﾞﾁｨｨｨｨ!!!!

私の拳と雪の手がぶつかり合う強烈な音がする。

『てんめぇ〜〜！！！やめろっつってんのに何度やりゃ気が済むんだゴルアァ！！』

雪｢百合が認めるまで何度だってやる！！ほら気がつけよ。俺ん家の前目キスした時みたいに嫌がってないよね！！｣

『はぁ！？思い上がらないでよ！！』

雪｢百合のことを！何年見続けてきたと思ってんだよ！鈍感な百合より俺の方が百合の気持ちわかってる！｣

『なんっ......！雪っ、アンタさらっと気持ち悪い事言ってるよ！このっ、糞ガキストーカー！！！』

雪が私の頬をわしずかみにする。

雪｢くそっ、ディープキスしてやる...！餓鬼じゃないってこと解らせてやる！｣

『そーいうのが餓鬼なのよォ...！舌入れたら全力で噛みちぎってくれるわ！！』

ふいに視界に2つの影が見える。

＿＿＿＿＿＿＿＿あ、

雪｢とっ、智生！｣

『ゆかり...』

智生｢あ...えと、雪の...声が聞こえたから珍しいなって。開ける前に声かけたんだけど...｣

しどろもどろに言う智生の視線は私の腕の中にいる女の子へと向いている。

まって、あらぬ誤解が生まれてる気が...！

智生｢うわ〜〜っ！僕たち見ちゃいけないものを見ちゃった！？ごめんなさーいっ！｣

『ちっ、違う智生！ゆかり！この子のことは後で篝月家で説明するから...！！』

＿＿＿＿その後、遅かった2人を心配した千代が来て、雪と揉めていたのは言うまでもない......。