【チョコレート・ヴァンパイア】私は千代の双子の姉。２ (ページ35)

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走り出した。...その時だ。

コツン...という音を出しながら歩いてきたのは白銀の長女、菫だ。

菫はこっちを見ると、忌々しそうにこっちを見て言った。

菫｢あー...あんた、あの時取り返し損ねたうちの1人の2号か...｣

.........は？

微かに音が聞こえて後ろをチラッと見ると、琥珀が紅を引きずってこちらに歩いてくるのが見えた。

ヤバい。逃げられない。

だけど、それ以上に私には気がかりなことがあった。

『に...2号？私の事、2号って言った...？』

菫｢そーよ。アンタは2号アンタと同時に生まれてきたここにいないのは3号。そこにいる6号も皆同じ母親から、あたし達兄妹の餌になるためだけに生まれてきたのよ。9号までいたけど駄目だったわ。アンタと3号と6号以外は弱って死んじゃった。胡桃が飲みすぎるせいなのよ｣

......な、何、言ってるの......！？

菫｢あの乳母夫婦が2号と3号を横取りしなけりゃもっとマシだったのに...｣

菫はくるくるとナイフを手で回す。

その手を止めナイフを手に構えた菫は怪しく笑った。

菫｢ま、ここで再会出来たのも運命ね。殺されたくなかったら...6号を返して、この高速を解いて、アンタもあたし達の餌になりなさい｣