【チョコレート・ヴァンパイア】私は千代の双子の姉。２ (ページ29)

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とん...

雪が私へと軽く肩を当ててきた。

雪｢百合...。もしかしてあいつらが探してる“6号”...って｣

雪はそう言いながら女の子へと視線を向ける。

こくん...

そう頷き、震えている女の子にそっと手を差し出した。

...こういうことには慣れてないのに...。

女の子｢.........？｣

バサッと服を女の子に被せた。あいつらに顔を見られないように。

『“6号”ってなに？貴方、名前は？』

女の子｢な、なまえ...｣

女の子は聞き慣れない言葉を聞いたかのように呟く

女の子｢6号...が名前です。お兄ちゃん...お姉ちゃん...達もみんな番号...でした｣

状況が掴めない。兄妹がいっぱいいるの...？

すると、雪が声を出した

雪｢＿＿＿＿この子...百合の妹？｣

『......！？』

雪｢だって顔立ちも、声だって幼い頃の百合と似すぎてる。そうでなくても血縁者だとは思うんだけど。｣

『妹...』

雪｢でも、よく見たら髪も肌もボロボロ...。血色も悪過ぎる。慢性的な貧血状態なのかもしれない｣

｢帰りましょう｣

｢そうね｣

｢絡まれたら厄介だわ｣

｢また別の社交界へ｣

ヴァンプ達はぞろぞろと帰って行く。

それもそうか。あんなやつらが居るから...