【チョコレート・ヴァンパイア】私は千代の双子の姉。２ (ページ25)

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怪しいところは沢山あった。

『寝る前にもらうホットミルクは妙にぐっすり眠れたなとか...
私と千代がゆかり達とは別の部屋だったのも...』

別の部屋だったのは一見普通...なのだが。

その部屋は2人用の部屋じゃなく、もっと人がいっぱい入る部屋だった。

『夜中に血を抜かれてたなんて、この世で2番目に信頼してた2人に...』

1番は千代。当然よ。唯一無二の片割れなのだから。

雪｢＿＿＿＿じゃー...仇討ちはもう終わり？｣

『けど...っけど！智生とゆかりにとって大切な両親であることに変わりはない...！だから、ちゃんと真実を確かめる。』

私にはその記憶が曖昧だから＿＿＿＿

『9年前のあの日に何が起きたのか、私と千代の本当の親が何者なのかもね...！』

そう話しているうちに、車校パーティーの会場へと着いた。

篝月の執事が扉を開け、降りる。

雪は私の腕に腕を絡ませて、恋人のように歩く。

視線が集まってるのがよくわかる。

｢綺麗な顔立ちのペアだなー...｣

｢男性の方は人間なのか？｣

ふと雪とヴァンパイアの目が合った。

雪はにこっと、笑顔をヴァンパイアに見せた。

そのヴァンパイアは“はあぁっ...♡”っと言っていた。

あっぶない奴だな...っ！

『ちょっと！悪目立ちしないでよね！』ﾎﾞｿｯ

雪｢くっくっくっ...たのしー♡♡
...まぁ本番はこれからだからさ。社交界にいる美崎家両親を殺したヴァンプはかなり危険な奴らだよ。｣

＿＿＿＿雪の雰囲気が変わった。

雪｢＿＿＿＿変装がバレたら、俺でも命の保証はない｣

雪でも！？じゃあ私なんて、歯が立たないじゃない！！

ｷﾞｨｯ!

＿＿＿＿扉が開いた。