【チョコレート・ヴァンパイア】私は千代の双子の姉。２ (ページ21)

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雪｢あの時ほんとはね、百合と会うことを親から猛反対されてたんだ。｣

『え、何それ、初耳なんだけど』

雪はﾀﾝｯ!と机から降りた。

雪｢それは俺がバレないようにこっそり部屋に招いていたからね。
俺と百合が契約を結んだことはあの人達にとって思うつぼだった。
＿＿＿＿俺達は惹かれあっちゃ行けなかったんだ。｣

『あの人達...って...？』

雪｢百合達の血を篝月家に売りに来た、智生とゆかりの両親のことだよ。｣

...今、なんて言った？

は......！？

雪｢あの二人はずっとそうやって生活してたんだ。
百合達が眠ってる間に血を抜き取って...｣

『＿＿＿＿っ、ま、まってよ』

私は机から降り、雪の胸ぐらを掴んで言った。

『嘘。嘘...だよね...！？』

嘘って言ってよ！

そんな、私のことは知らず、雪はただただ黙っている。

『だって...！お義父さんとお義母さんは親に捨てられた私を育ててくれたんだから...！』

父［おいで、百合、千代。］

母［手を離しちゃダメよ。］

雪｢嘘じゃない...！｣

『............っ！』

顔を上げた雪の顔を見れば、その顔は情けないほどに歪んでいて、私は何も言えなかった。

雪｢だから！ずっと秘密にしてたんだよ！！
百合が傷つくの分かってたから...。｣

雪は、残酷にもそう言った。

＿＿＿残酷な真実は、知らない方が幸せだってこともあるんだ。＿＿＿