18話 ページ20
あれは、4歳のときだった。
『リト、スミ！』
リト「なに？A」
スミ「こっちよ、A」
『ねえ！本読もうよ』
スミ「いいよ！図書室まで競走ね！」
リト「まじか！いくぞ！」
『一等賞！！』
スミ「二等賞！！」
リト「あ〜あ。もう少しだったのに」
『私ね、ずーっとこうしていたい！！』
スミ「私もよ！2人のことだーいすきだよ！」
リト「なんかスミ、ママみたい」
スミ「ほんと？！私素敵なママになの！」
『なれるよ！スミなら！！』
リト「俺もいいパパになりてえなあ」
『私も素敵なママになる！！』
そう言いながら1冊の分厚い本を手に取る
これは物心ついたときから3人で読んでる本だ
〔「ねえ、ミミ。俺もう疲れちまった」〕
〔「何言ってるの、ルキ。そんなのダメよ」〕
〔疲れた、とは二人の仲での最終手段の言葉でした。〕
〔「やだ、私は、」〕
〔「ミミ。」〕
〔「……」〕
〔「分かったわ。」〕
〔「またね。ミミ。ごめん、ありがとう」〕
〔「謝るくらいならしないのよ。ルキ」〕
〔「また会おうな」〕
〔「ええ。じゃあ、またね。」〕
〔ルキは疲れはて血は止まりません〕
〔ミミは震える体と熱い瞳でルキを抱きしめました〕
〔転げ落ちた小さな刃物は何か言いたげな目で2人を見守りました〕
スミ「私、この物語ほかの何よりも好き！この図書室でいーっちばん好き！」
『私も！綺麗だも思うの！』
リト「綺麗？なんで？」
『？わかんない…でも、なんとなく…』
スミ「でも、ハッピーエンドになって欲しかったわ」
リト「何言ってんだよ。これハッピーエンドじゃんか」
スミ「？！ 私はそうとは思わないわ。だって死んじゃうんだもの。」
リト「でも、またねって言ってるじゃんか」
スミ「会えたとはかぎらないじゃない？」
リト「なあ、Aはどう思う？」
『綺麗だと…思う…』
スミ「またそれー？！」
リト「てかこの会話何回してんだよ」
『2歳の時からだから、えーっと、』
リト「ま、真面目になんなよ！もうこの話やめようって意味」
スミ「まあそうね。3人でかくれんぼしましょう？」
『！！ するする！』
ママ「ごめんね、忙しいところいいかしら？」
『ママ！！』
リト「なに？ママ」
スミ「あ、ママ！私ずーっとこうして暮らしたいわ！」
ママ「ごめんなさい…あのね、
「スミの里親が決まったわ」
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マシュマロ - 口悪くて読む気失せた (2021年5月10日 8時) (
レス) id: 69d475a72d (このIDを非表示/違反報告)
ユウゴ - とても面白かったです！続きを早く読みたいです。楽しみに待ってます！ (2020年8月12日 11時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
lwntodidet - なんか申し訳ないんだけどさ私さナイフとかよりボーペンはなのね← (2019年7月23日 14時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
moca.sararenon(プロフ) - Dollさん» ありがとうございます！なおしました！ほんとにありがとうございます…！これからも応援よろしくお願いします！ (2019年3月2日 22時) (レス) id: 86f2d024d7 (このIDを非表示/違反報告)
Doll(プロフ) - 16話の｢なるほど。だから僕から話すよ、、、」の所、ノーマンではなくレイだと思います！続編楽しみにしてます！ (2019年3月2日 21時) (レス) id: 8d03e967a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moca.sararenon | 作成日時：2019年2月17日 11時
