猫な彼 2

🅿︎.99 ページ49

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リノ
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それから、年が明け
またひとつ歳をとった

まだ寒くて寒くて耐えられない季節
もう、今日は高校卒業の日で学生生活もおわり

名残惜しく感じながらも、Aと恋人として過ごした
この場所は中学の卒業の時とは景色が違って見える


『オッパ、ネクタイ曲がってる』

「え、A直して」

『え〜仕方ないなぁ』

ミンギ「夫婦かよ〜」

リア「熟年夫婦だね」

「いや、そこは新婚にしてよ」

『熟年でも新婚でもないです〜』

リア「今日で最後かぁ」

「中学の時とは違うよね、やっぱり」

ミンギ「あの時は、こいつの片思いで終わると思ってたからね」

「おい！お前もだろ〜」

散々ふざけて、ちょっと悲しんだり
それでも、ずっと会えなくなるわけではないから
またな〜！って言いながら校門を出た

『卒業、おめでとう』

「ありがとう。Aも後1年頑張って」

『明日からオッパいないのかぁ〜』

「なに、寂しい？」

『……暇つぶしできないなぁって』

そこは嘘でも寂しいと言いましょうよ、Aさん

『１年が長く感じそう』

今まで一緒に居た分、時間が短く感じたけど
もちろん、これからもそうだけど、そうでなくなるから
今みたいに心地のいい関係を続けるには少し努力が必要になる

「寂しい時とか会いたいときは我慢しないでね」

『オッパこそ！我慢しないでね』

「ん〜、どうかなぁ(笑)」

『知らないうちにベッドに転がり込んでおくから！』

「それは歓迎するしかないけど？」

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