猫な彼 2

🅿︎.55 ページ5

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リノ
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「ごちそうさま」

『いえいえ！どういたしまして〜』

夕ご飯の代金
Aが先から離れた隙に払おうと思ってたら
まさかの離れた隙に払われてた

俺が払う！と言っても断られて
せめて自分の分だけは…と思って申し出ても
絶対にダメと言われ

最後には、今日の舞台のお祝いです！と
完璧に何も言えなくなったので、素直にありがとうと伝えた


『ふふ、お腹いっぱいで、もう何も入りません』

自分のお腹をポンポンと触りながら言うA

それを見た俺は調子に乗って、、

「どれどれ。うんパンパンだね」

後ろからバックハグの態勢になりAのお腹を撫でる

『ちょっと！何してるんですか』

驚いたAは、街頭で照らされてもわかるくらいに
顔が真っ赤。

「かわいい」

『真面目な顔で何言ってるの、、、』

こいつ何言ってんだ、、、みたいな顔で
でかい独り言をぶつぶつ言ってる
ていうか…

「ねえ、敬語やめてよ」

『え？無理、ムリムリムリ』

「いや、じゃあいつまで敬語なの」

『いつまで、、？いつまでも、、？』

「タメ口になれば、もっと距離近付くと思うけど？」

んぅ〜、と唸ってるA
逆にこんなに一緒に居てタメ口じゃないのが不思議
たまぁに外れてるけど、無意識ですぐに戻るし

「A、俺の言うこと真似して」

「リノオッパ」

『…リノオッパ？』

「だーい」

『だ、だーい？』

「好き」

『すき』

「だよ」

『だ、よ』

「はい、最初から繋げて言って」

『…リノオッパ、だーい好きだ、よ」


やっぱり顔真っ赤にするA

「ハハッ、やっぱりかわいい」

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