猫な彼 2

🅿︎.82 ページ32

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「A〜、帰ろう」

『オッパ！今行く！』

授業も終わって、リアともバイバイした後
オッパが私の教室に迎えに来てくれた

リアの言ってた通り、風邪引いてるみたい
声が少し枯れているような気がして

『風邪、引いてるでしょ？』

「なんでわかったの」

『わかるよ、声枯れてるし』

「全然大したことないから平気だよ」

『大したことあるよ〜、心配だし』

「大丈夫だよ〜」

なんか、全然話し聞いてくれてなくない？
休んで欲しいのにわかってくれないから
なんだか、単なる怒りというか心配から来る怒りというか、
考えるよりも先に言葉が出ちゃって口調を考えず

『大丈夫大丈夫って、いつも結果的に大丈夫じゃないから言ってるの、、！』

強く言ってしまった、、

でも大丈夫って言っておいて最終的には結構な熱を出す
それを本人はわかっていない

「、、、ごめん」

『私も、強く言ってごめんなさい』

こうやって言ってしまっても、
オッパとはいつも喧嘩にはならない

謝っておけばなんとかなるという訳じゃなく
お互いに自分に非があることを理解して
素直に謝ることのできる性格だからだ

自分で言うのもなんだけど…

『オッパ、あのスーパー寄ってオッパの家行っていい？』

「うん、大丈夫だよ」

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