猫な彼 2

🅿︎.78 ページ28

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リノ
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夕食を食べて、部屋に移動し
映画を見始めた

最初は普通だった距離感も
自ずと近くなっていって
最後は誰も入り込む隙間なんてなかった

ど定番な終わり方のホラー映画は
面白かったし、昔見たもののリメイクで
内容も少しわかっていた

時間もいいくらいだし、そろそろ寝ようかな
と思ってAに声をかけた

けど、、、

これって一緒に寝て良いものなの？
俺は大歓迎だけど、初めてのお泊まりで
一緒になるのって嫌な人も居そうだよね？

一緒に寝ても絶対我慢できないし
さすがに今日そうなったら
それ目当てだと思われるのも少し嫌だし…

こんなことを一瞬で考えて
咄嗟に出た言葉は

「俺ここで寝るから、Aベッド使って」

普通に、これが1番良い考えだと思って
言ったのに肝心のAは何も考えていないのか

『じゃあ、一緒に寝よ？』

は…？
さすがにこれしか出てこなくて、
付き合ってるから良いけど
Aから言われると思ってなかったし

『いいじゃん。一応、付き合ってるんだし』

「じゃあ、一緒に寝よ」

『うん！』

むぅ、と不貞腐れたような顔が
一気に笑顔になって、俺も嬉しい、けど

「でも、ちょっと何するかわかんないよ？」

『…へ？』

やっぱり、何も考えてなかったようで

「そういうことをする可能性は0ではない」

付き合ってる男女が同じベッドに入ったら…
何かハプニングが起こらなくても
Aの些細な可愛すぎる行動によっては
俺の理性がなくなる可能性しか無いわけで

「イヤだったら言って」

『…イヤ、じゃない』

「…え？」

『イヤじゃない。オッパならいい』

Aがそうハッキリ言うから

「じゃあ、我慢しない」

その唇にかぶりつくように
ベッドに深く沈んでいった

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