猫な彼 2

🅿︎.76 ページ26

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なんだか恥ずかしい雰囲気は終わり、
お互いにお互いのオムライスを作ることに

先にオッパが私のを作る

いとも簡単に卵をクルッと回して
綺麗な黄色の卵でふわふわした形

『オッパ、期待しないでくださいね』

予想してたよりも更に上回って
オッパは料理の実力が高いみたいで
私のプレッシャーが上がっていく

「失敗しても良いよ。Aのと交換するから」

『え〜！！オッパの食べたい！』

「嘘(笑)どんな形でもAの食べたい」

さぁ、挑戦

もう卵をかき混ぜてフライパンに入れるところから
緊張してる私をオッパは後ろから手を支えて
卵を投入した

「ほら、急いで急いで」

私がとても慌ただしくやってるから
オッパはそれを見てまた笑った

『おーう…』

「お、上手じゃん」

『え、、、』

どう見ても、ボロボロとまではいかないけど
卵で巻いたはずのチキンライスがはみ出ている

『失敗だ』

「どこが。愛情がこもってればそれで良いの」

おまけに少し焦げたそれを見て
励ましてくれる、なんて優しいオッパなんだ

「じゃあ、食べようか？」

テーブルの上に料理を置いて
向き合った形で、いただきますをする

『ん！美味しい〜』

と言ってもほとんどオッパが作ったから
美味しいのは当たり前なんだけど

「こっちも美味しい」

『私卵巻いただけですよ〜』

「意外と料理が苦手そうなAさんを見れてよかったです〜」

『今度は私が作ります…』

「ふふ。じゃあ楽しみにしてるね」

絶対驚かせようと誓った

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