付き合っている気でいる彼氏と片想いだと思い込んでいる彼女。【エース・トラッポラ】

file.13 主人公 ページ15

『うーーーん…』






現在18時。私は学校が終わってすぐに
オンボロ寮に帰り、早速今週末のデートのために
勝負服をスマホ(学校の支給品)で
調べているところだ。






「さっきから唸ってなんなんだゾ？
もう少し静かにしろ」






『うーーーん……』






「オイ」







さっきから男性ウケがいい服を調べてはいるが
どれもジャンルがバラバラで何
がいいのかわからない。


というか、エースって
どういう女の子の服装が好きなんだろう。







『誰かに相談しようかな…
いやでもなぁぁあぁああぁ！』






「うるさいんだゾ！」







『ねーグリムぅ。好きな女の子の服ってある？』








「…オレサマに聞いてもわかんねーんだゾ。
服なんてどれ着ても一緒だろ」







『だよねー、聞いた私がバカだった』






「自分から聞いといて失礼なヤツなんだゾ」






『………あ、そうだ』








　in オクタヴィネル寮







　
「Aさんがわざわざオクタヴィネルに来るなんて珍しいですねぇ。それで、ご相談とは？」






『あ、アズール先輩に用はないです』






「はぁ？？」






『フロイド先輩に用事があるんです。
今日は不在ですか？』






「…………フロイドは部活と称してのサボりですよ」






『あー、なるほど……』






エースも部活だからそりゃ当然か…しくじった……






「あの、用がないならお引き取り願いますか？」





『……うーん。この際アズール先輩でもいいか』





「…あなた、失礼なこと言ってるの自覚あります？」
　

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