☆42 ページ42
中目黒駅の近くの橋の欄干に
もたれ掛かるアキラが見えた
雑誌の1ページを切り抜いたみたい
手に届く所に
こんなに素敵な人が居るのに
恋のタイミングって
合わなくて難しい
私に気がついた彼が駆け寄って来た
「呼び出してごめん」
「ううん」
「もう体調大丈夫かなぁって」
「…」
「本当は会いたかったから」
……ドキッ
1つトーンの下がった声に緊張する
「行きたい店があるんだ」
と、振り向いて
いつもの明るいアキラに戻った
私が緊張してると
調子狂っちゃうよね
アキラの話に合せて
明るく振舞った
あ……ここ
natu green…
「Aが作ったとこに
来たかったんだよね」
「なんか恥ずかしいな」
「俺、ここの店好きだよ」
「……」
好き…と言う言葉に過剰反応しちゃうじゃない
「あっ……」
「ん？」
お店のドアを開けた時
モコさんがこっちを見て
びっくりしてあたふたしてる
「モコさん、落ち着いて
よーく見て!!」
「あ……あっ
びっくりしたぁーーー
まーくん遂に来たとか思っちゃったよー」
「なんか…すみません(汗)」
「アキラごめんね。
ここのママさん、
相葉くんの大大大好きなの」
「Aちゃんがこんなイケメンと
来てくれるなんて嬉しいぃ」
凄く、緊張がほぐれちゃった
アキラがこのお店を選んでくれた事に
ちょっと…感謝
間も持てたし
帰る時に
こっそり…私に言うの
「凄くお似合いだよ
未来の彼氏かもね」
って｡｡｡
私も分かってる
アキラの隣で笑って過ごすのが
自然で幸せな事……
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作者名：moco
| 作成日時：2018年3月7日 23時
