【ハイキュー！】【男主】青葉城西には騎士がいる。

騎士11 ページ13

一くんについていって歩くこと数分。

俺は体育館の隅にある体育倉庫に到着した。

岩泉「ここが体育倉庫。1年は毎日練習前と後に掃除あるから、場所覚えとけよ。」

『ああ。そういうことですか。』

岩泉「？何がだ？」

『いや、なんで俺だけ連れてきたんだろうなーって思ったんですよ。この後、英と勇太郎に教えればいいんですよね？』

岩泉「…相変わらずムカつくぐれーに察しがいいな。」

一くんはそう言うと、俺の腰あたりをバシンと叩いた。

『痛っ!?な、何するんですか!?』

岩泉「なんかムカついたんだよ。」

理不尽!!

ﾓﾌﾞ「岩泉ー!!ちょっといいかー!?」

岩泉「おう！今行くわ!!じゃ、またな。A。」

『あ、え、はい。』

3年生と思わしき人に呼ばれて、一くんはどこかへ行ってしまった。

…え？俺は置いてけぼり？

…あ、そうだ。水道の位置でも確認しに行こうかな。

たしか、青葉城西の男バレにマネージャーはいないらしいから。ドリンク作りとかは1年の役目でしょ。

うん。暇だし行こう。

俺はとりあえず、水道がありそうな体育館の外を散策することにした。






ーーーーーーーーー
『お。あった、あったー。』

散策開始から数分。

水道は意外とすぐに見つかった。

えっと、体育館でて左に曲がって、大きな木の下にあって…。

ん？

誰かいる？

水道の近くにある大きな木の根元には、金髪の人が眠っていた。

その人の近くには、その人のものと思われるエナメルバッグ。

チャックが開いているその中には、

『…バレーボール？』

え？この人バレー部の人？

もうすぐ練習始まるけど…起こした方がいいかな？

『…あのー。』

「…。」

反応は無い。まだ寝てるのかな？

『もしもーし。』

今度は軽く肩を揺さぶってみる。

「…ん。」

あ、起きた。

『あの、バレー部の方ですか？…!?』

「…あ"？」

え、こっわ。

目付き鋭いし、よく見たら金髪には剃りこみ(？)みたいなのも入ってる。

この人、DQNか？

「なんなんだよテメーは。」

『あ、えっと、俺は大相楽Aです。』

「あ"あ"っ!?…京谷だ…。」

あ、名乗ってくれた。

意外と優しい…？(笑)

『あの、京谷さんはバレー部じゃないんですか？練習、始まっちゃいますよ？』

「…るっせえよ。」

そう言うと、京谷さんはどこかへ行ってしまった。

…なんだったんだ？

訳が分からないまま、俺はまた置いてけぼりにされてしまった。

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